16.

 

翌日の放課後、一也は綾目の家に行った。自分もおむつを当てるようになってしまった事を綾目に知らせてたい。学校に行くときはパンツ式の紙おむつを当てているが、家に帰れば布おむつにベビー服だ。母親も分かってくれた。そのことを分かって欲しくて赤ちゃんの先輩でもある綾目に知らせたかった。それと共に綾目が欲しかった。可愛い優しい唇に体が欲しい。綾目の妊娠が分かってからは遠慮していたが、おむつの生活になってしまった落ち込みを払拭するためにも欲しかった。綾目の母親はパートで留守だ。

「綾目さん、欲しい」

綾目の部屋に入るなり一也は綾目を抱きしめた。綾目はそれを素直に受け止めた。一也は綾目の唇を吸った。綾目もそれに答えた。一也は綾目の胸を触った。

「それ以上はだめよ。赤ちゃんが居るんだから」

「分かったよ、でも」

「でも?」

一也は妊娠中の近い将来の花嫁になる綾目にそれ以上することは良くないことは理解しているが、若さがそれを止められない。

一也は綾目のスカートの中に手を入れてパンティを脱がそうとした。綾目は胸にある手も振り払って怒った。

「だめよ。赤ちゃんがいるのは分かっているでしょ」

「分かったよ」

おむつを当てているショックの上に綾目から拒絶されたことで一也は落ちこんでしまう。綾目にしてみれば仕方のないことだ。綾目は女性雑誌で妻が妊娠中の夫の浮気の記事を思い出した。若い男性が妻の妊娠中に我慢できずに浮気をしてしまうことが多いという記事だ。今の一也の気持ちはよく分かるし何とかしてあげたいが、初めての妊娠に慎重になる。

「したいのは分かるけど、分かってくれるよね」

「分かるよ」

「ありがとう」

「ところで昨日の病院のことだけど」

「そうだよ。そのことを心配していたんだよ」

「そうだよね。過活動膀胱だってさ」

「へえ、私と一緒だ。じゃ、もしかして当ててるの?」

「昼間は穿いているんだよ。パンツ式を」

「じゃ、私と同じじゃない」

「それにあの未来の桜間親子が家に来てさ。昨日の夜は布おむつにベビー服を着て、哺乳瓶からミルクも飲んじゃったよ」

「本当?私と同じだね」

「だから、メゲチャッタよ、気分を直すためにも君が欲しかったんだ」

「そう、分かるけど、ここには赤ちゃんがいるから分かってくれるよね」

「うん、分かる。じゃ、ここはどう?」

一也は綾目の唇を指で指すと、もう一度キスをした。綾目の柔らかい唇を思い切り吸った。綾目はどういう意味なのか考えながら一也の唇を受け入れた。

「ここでしてくれる?」

「え?」

一也は指で綾目の唇を指しながらまた唇を吸う。綾目の舌を吸っては唇を吸う。綾目は口でしてあげることはフェラチオと言われているのを思い出した。汚いというイメージがあったが、それもHのひとつだと理解していた。自分には関係ないHと思っていた。それが妊娠中という状況からそのHが目の前に来てしまったようだ。勇気を出して一也にフェラチオをしてあげようか、でも、どんな風にするのか分からないし、男性のペニスを明るい場所で見たこともない。

「いいけど、どうしたらいいか分からない」

「本当、フェラしてくれる?」

「その代わり、こっちは本当にだめよ」

「分かった。うれしいよ」

一也はベッドに腰掛けると、両足を開いた。その間に綾目を立たせると少しずつ腰を落とさせた。

「その前にもう一度」

一也は綾目の唇をもう一度吸った。それに答えていた綾目の体を少しずつ下へずらしていく。綾目の顔を一也の股まで落としていくと、一也はベルトを緩めた。

綾目の目の前でズボンを脱ぐとパンツ式の紙おむつが現れた。

「本当だ。おむつだ」

「恥ずかしいけど、綾目には知って欲しかった」

「うん、大丈夫だよ」

一也は少し腰を上げるとパンツ式のおむつを一揆に脱いだ。綾目の目の前に一也の大きくなったペニスが現れた。

「キャ」

綾目は思わず顔を横にして目をそらした。黒い森のような毛の中から赤黒い大きな棒状のものがチョコレートのアイスクリームのように上を向いている。一也は綾目の手を取るとペニスに誘導した。綾目は初めて手で触る大きなペニスにどきどきしながらもその硬さと形を感じていた。

「見てくれる」

一也の手が綾目の頭を押さえて顔を正面に向けた。綾目は恐る恐る見るとそこにはさっき見た物がある。少し独特の臭いもあるし、奇妙な形だ。でもこれが私の体に入って赤ちゃんが出来たことを思うと不思議に落ち着いてくる。

「じゃ、お願いな」

綾目は唾を飲み込むと少し口を開いた。すかさず一也は綾目の頭を押さえて股間に近づけた。唇がほんの少し触れただけなのに綾目は顔を離した。今まで感じたことのないその感触と臭いに綾目はまた顔を横にした。

「約束だろ、頼むよ」

約束したのは確かだが、自分から進んでなどできそうにない。綾目は頭を横にしている力を抜いた。一也は綾目の頭を押さえると股間に誘導した。

「口を開けて」

綾目が少し口を開けると一也は一揆にペニスを口に入れ込んだ。綾目は初めての口の中での感触と臭いと味にびっくりするが、頭を押さえられていて動けない。

「あー、いいよ。とてもいい」

一也は綾目の頭をゆっくりと押さえこんでは引くことを繰り返した。ペニスが綾目の口から出ない程度にピストン運動を繰り返した。一也は気持良さに釣られて綾目の頭を深く押し込んだ。一也のペニスが綾目の喉の方まで届く。

「く、苦しい」

綾目は力を出して頭を振り切った。綾目の目から涙が出てきた。むせてしまう手前だ。

「あ、ごめん。もうしないから。今度は舌を出して先端を舐めてみて」

綾目は涙を拭くと少し舌を出した。一也は綾目の頭を股間に近づけて綾目に舐めさす。

「いい、本当にいいよ。可愛い」

綾目は舌でペニスの先端を舐めた。少し舐めてはすぐ引っ込めるの繰り返しだった。

「手でここを触って」

一也は綾目の手を取って玉の方へ誘導した。皮で覆われているがそこには丸いような物がある。

「真ん丸じゃないんだ。楕円形みたいでしょ」

「よくわからない」

「そのまま触りながらもう一度ね、アイスクリームを舐めるように」

一也は綾目の頭を押さえると股間に誘導してピストン運動をさせた。今度は激しく何度も何度も綾目の口にペニスを出し入れする。綾目は女性雑誌に書いてあった記事を思い出した。彼がペニスから出される液体を飲めというが不安だし、気持が悪くそんなことはできません。どうしたらいいでしょうか、という記事だ。でもその記事の回答は思い出すことはできない。もし、一也が私の口の中であれを出したらどうしようと心配をする。でもそんな心配も吹っ飛んでしまうように一也は激しく綾目の頭を股間に押し付ける。そのスピードがどんどん速くなっている。

「あ、いい、いく」

綾目はその恐れていたその瞬間が来たと思った。でも頭を上下に押し付けられてピストン運動させられているので、何もできない。綾目の口は一也に委ねられている。

一也は綾目の口の中で放出した。勢いよくザーメンが綾目の口の中に出されたことが分った。綾目の口は閉じているので、その様は見ることができないが、気持良くその液体が出たことは一也には分っている。一也は思わず綾目の顔を押さえた。途中でその液体が綾目の顔にかかってしまうのが嫌だった。今は女性自身の中で放出するように最後まで口の中で出したかった。一也は綾目の頭を強く押さえる。綾目はその瞬間を感じて逃げるように顔をそむけようとしたが、強い力に押さえられていて動けない。綾目は口の中に出された液体とその独特なの臭いに耐えきれず言葉にならない声を出した。ペニスが入れられている口ではウーと声を出すことだけで精一杯だった。

一也はようやく綾目の頭への力を抜いた。綾目はすぐに顔を引いた。口の中にある得たいの知れない液体の処置に困ってしまう。

「ここに出して」

一也はティッシュを2枚手に取ると綾目の口に押し付けた。綾目はすぐにその液体をティッシュに吐き出した。白いタンのような液体は独特な臭いがする。

「うがいしておいで」

綾目は返事もできないまますぐにキッチンへ向かっていた。一也はその後姿にありがとう、と言った。

 

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