17.

 

未来の保育園での保育士は女性の方が多い。若い独身の女性から出産経験のある中年女性までさまざまだ。男性の保育士も数は少ないが数人が業務をしている。

園長の土家原から朝礼の挨拶が始まった。中年女性で貫禄はあるが人当たりの優しい品のある女性だ。

「おはようございます。土家原です。皆様もご存知かと思いますが、2人の高校生の赤ちゃんの保育が実施されています。今日以降も予約が入っていることをお知らせします。ここで気をつけなけらばいけないことがあります。それは赤ちゃん返りをしている高校生であることです。赤ちゃん返りの対策としては母乳の授乳が知られています。出産経験のある女性の看護士の方には個別に母乳授乳の育児を個別にお願いしますので、積極的に御協力をお願いします。一人は女の子でもう一人は男性です。男性ですが、事情があって女の子のベビー服を着ています。赤ちゃん返りをきちんと治すには遺伝子の関係から本当の母親から授乳していただく必要がありますが、それが実現するまでは当保育園で母乳授乳の育児を実施しますので、皆様よろしくお願いします」

 

 

「綾目さん、哺乳瓶からミルクを飲みましょうね。今日からはミルクの後にもうひとつ飲み物を飲みますよ。今日は私の担当ですからよろしくね」

「どんな飲み物ですか」

綾目はミルクの後はおしゃぶりを咥えるかボーロのようなお菓子を食べることが多いのにどんな飲み物だろうと期待する。

「それはね、母乳よ」

「母乳ですか?」

「ほら、哺乳瓶から早く飲んでしまいましょうね」

保育士は綾目の口から離れた哺乳瓶の乳首を綾目の口に入れなおした。綾目は不安を覚えるがミルクをまた飲み始めた。

「はい、よく飲めました。今日からは量を少なくしてありますよ。次は母乳を飲みましょうね。そろそろ薬が効いて出る頃だと思うの。ここも少し張って来たわ」

「どうして母乳を飲まなきゃいけないのですか」

綾目は母乳を飲むことに恥ずかしさを感じる。同じ女性であっても母乳を飲むのは本当の赤ちゃんだけだと思うし、実の子供でもないのに母乳を飲ませるということはどういうことなのか。

「今日、園長の土家原さんから朝礼で皆に依頼があったのです。あなたは赤ちゃん返りをしていますよね。赤ちゃん返りを直すには愛情たっぷりのお世話が必要です。そのひとつとして母乳の授乳があります。さらに遺伝子の関係で実の母親の母乳が絶対的に効果があるのですが、それが実現するまでは私たちは交替で母乳を授乳することになりました。ただし、出産経験の無い女性にはできません。出産経験のある女性なら薬を飲むことで出産後と同じようにお乳が張って母乳がでるようになるのです」

「私が赤ちゃん返り?」

綾目は今までのお漏らしやミルクを飲むと安心できることなどの現象が赤ちゃん返りという言葉で表現されて、そうなのかと自分の状況がようやく理解できた。

「もうそろそろ30分ね。大分張ってきたみたい。さ、飲んでくださいね」

30代くらいの女性の保育士は授乳室のドアを閉めるとソファに座った。太ももの上に綾目を寝かすとシャツを脱いでいく。豊満なバストをブラジャがしっかりと支えている。そのブラジャのホックを背中で外すと綾目の目の前でブラジャを外した。綾目の目の前に保育士の豊満なバストが現れ、その乳首は張って立っている。綾目は見覚えのある赤ちゃんへの母乳の授乳の姿はひとつのバストだけを現して乳首を吸わせる姿だが、保育士は両方のバストを綾目の目の前に惜しげもなく現した。ドアを閉めた個室で女性2人だけとはいえ、保育士の大胆な授乳姿に圧倒されてしまう。

「こちらから吸ってね」

保育士は左側のバストを持つとその立っている乳首を綾目の口に近づけた。綾目が恥ずかしさを感じないように保育士は綾目が吸う前に乳首を口に乳首を入れてきた。

「さ、吸ってね」

綾目は口の中に自然に入ってきた乳首を仕方なくそっと吸ってみた。哺乳瓶やおしゃぶりの乳首とは違って暖かく、生のミルクのような匂いに誘われてさらに吸ってみる。

「あ、出てきたようね」

綾目は哺乳瓶からのミルクとは違う自然で甘みのない液体がここち良かった。味もあまりないその液体を飲み込むとさらに吸った。自然な液体が綾目の口に入り込んでは吸い込まれていく。

「いい子ね」

綾目はさらに吸い込み何回か飲み込むと急に母乳の出が悪くなった。保育士も出なくなったことを感じると綾目の口を乳首から離した。

「今度は右側よ」

保育士は右側のバストを持ち、その乳首を綾目の口に入れる。右側も左側も匂いも味も同じだ。綾目は必死に吸うとまた自然な液体が口に入ってくる。しばらくするとまた左側と繰り返すと段々母乳の量が少なくなってきた。

「そろそろおしまいかな」

母乳が出なくなったことを感じた保育士はバストを絞るようにして綾目の口に吸わせると綾目の頭をなでた。

「今日はお終いよ」

綾目は自然な液体に恍惚の状態で吸っていたが、以外に終わりは早かったことを感じた。

「お薬で出せる母乳の量はあまり多くないのよ。朝と昼と3時の1日に3回あげるわね。実の母親ではないから、赤ちゃん返りを直す効果は少ないけど、飲まないよりいいのよね。これからは毎日授乳しますよ」

「お願いします」

「あ、でも毎日私とは限らないのよ。それに毎回保育士が変わることもあるので、そこは理解して頂戴ね」

「そうなんですか?」

綾目はこの保育士のおっぱいを実の母親の母乳とし今後も飲めると期待したのにがっかりした。やはり人によっていろいろ違うのだろうと不安がよぎる。

「出産経験のある女性で、実の子供以外にも母乳を授乳する人は意外と少ないのよ。やはり実の子でないということもあるし、薬で母乳を出すということに抵抗を感じる人も少なくないの」

綾目はもっとな事だと思う。そんな状況であっても自分に母乳を授乳してくれた保育士に感謝する。

「ありがとうございました」

「どういたしまして。赤ちゃん返りをしている人の助けになれば幸せよ」

 

 

「一也ちゃん、今日は園長先生から保育がありますよ」

一也は園長からじきじきに保育があるということに不安を覚えた。何か悪いことでもしたのだろうか。いつものようにマドカ親子に空飛ぶ車で保育園に送ってもらって保育士に預けられてべビーベッドで寝ていただけだ。特に悪いことなど何もしていないのに。

「一也ちゃん、さ、行きましょうね」

しばらくすると園長先生の声がした。園長はベビーベッドを覗きこむと一也を抱き上げた。香水の匂いが少しきつい。園長先生に抱かれるとその体の柔らかさにびっくりする。園長の豊満な柔らかなバストが一也の体全体に感じる。園長は一也を軽々と胸に抱いて歩いて移動していく。

「ここよ」

一也はドアに書かれた文字を読んだ。そこには授乳室と書いてあった。今までもミルクを飲む授乳ならベビーベッドのある部屋で普通に授乳していたのに、こういう部屋があることすら理解できなかった。園長は授乳室のドアを開けて入ると閉めた。園長は椅子に座ると一也を膝の上に寝かせた。

「今日からは母乳を授乳しますね」

「母乳ですか」

物心ついてから女性のおっぱいは綾目しか知らない。もちろん綾目のおっぱいからは母乳は出ない。だから本当に初めての母乳ということに恥ずかしさを感じる。どうして母乳を飲まなければいけないのか。それも園長のおっぱいを。別に園長のおっぱいが嫌という訳ではないが、母乳を飲む理由が知りたい。

「なぜ母乳を飲むのですか」

「あなたは赤ちゃん返りをしているでしょう。赤ちゃん返りには愛情たっぷりのお世話が必要なの。そのひとつとして母乳があるのよ。長い期間の研究によって赤ちゃん返りには母乳が効果があることが分かったのよ。それも遺伝子の関係で実の母親の母乳が一番効果があるのですけど、他人の母乳でも効果があることが分かっているの。そこであなたの赤ちゃん返りを治すために今日から母乳授乳を開始することになったのよ」

一也は自分が赤ちゃん返りをしていると言われてそういうものなのかと今までの生活を考えて見るとその言葉がぴったりとすることが分かる。でもそれを直すために母乳を飲むなど現実の世界ではありえない話だ。それに園長はみるからに中年女性で赤ちゃんを産んだ後に出る母乳が出ると思えない。

「うれしいですけど、なぜ忙しい園長がじきじきにということと、失礼ですけど赤ちゃんを生んだ後に出る母乳が出るとは思えませんけど」

一也は失礼のないように言葉を選びながら慎重に質問をした。

「そういう風に心配するのももっともよね。今の世界でのこの治療についてもう少し説明するわね。この治療ができる保育士には条件があるの。出産経験があること、他人の赤ちゃんといっても心は大人ですけどそういう赤ちゃんに母乳を授乳してもいいという方、それと更年期ではない女性ね。生理がなくなる女性にはできないの。それと母乳を出させる薬を飲める方、これには医師の診察が必要なのよ。こういう条件を全部クリアできる女性の保育士は当園でも少ないのです。でも私はその条件をクリアできているので今日は私が担当することになったいうことです」

一也は園長の分かりやすい説明に理解を覚えたが、自分の言葉で確認してみた。

「母乳授乳できる人が少なくて園長自ら実施しようとしていること、出産経験があって更年期前なら年齢は関係なしに薬で母乳が出るようになるわけですね」

「そうそう、理解が早いわね。そろそろかな、少し張ってきたかな」

園長はシャツを脱いだ。豊満なバストを白いブラジャが隠し、もち肌のような上半身が一也の目の前にあった。

「でも恥ずかしいから」

「あなたの赤ちゃん返りを直すために数人の保育士がこれから交代で母乳授乳するのですよ。恥ずかしくてもおっぱいを口に押し付けますよ」

園長の威厳のある言葉に一也は素直にならざるを得ない。園長はブラジャのホックを背中で外すと肩から抜いた。豊満なバストの上に乳首が小さく立っている。園長はその乳首を少し自分で摘まんでみると白い液体が少し滲んだ。

「そろそろ薬を飲んで30分だから、そろそろよ。じゃ、右側から吸ってくれる」

園長は一也の口に自分の右側の乳首を押し込んだ。女性特有の白い滑らかな肌が盛り上がっていてその上に立っている乳首が一也の口の中に入った。少し吸ってみても何も出ないようだ。園長はバストを自分で揉んでみる。一也の手をとって左側のバストを揉ませる。もう一度一也が少し強く吸ってみると何か液体がほんの少し流れてきた。生のミルクのような匂いもする。

「すこし出たわね。溢さないようにしっかり飲んでね」

人肌と同じ温度の自然なその液体を甘くもなく自然な感じで味わった。するとそのまま喉の奥に流れ込んでゆく。哺乳瓶からのミルクとは違う安心感のある自然な飲み物のようだ。

「今度は左側ね」

右側の母乳の出が悪くなったのを園長は感じていたのか、今度は左側のおっぱいから吸う。匂いも味も右側と同じだ。最初は少し強く吸わないと出てこないが、出始めると自然に染み渡ってくる。園長に任せて右、左側と授乳を受けている。自然な安心感のある女性の腕の中でおっぱいを触りながら優しく吸う行為は癒される。目を閉じて唇で園長の乳首を感じているとそのまま寝てしまいそうだ。

「気持ちがいいでしょ。でも、そろそろおしまいかな」

両方の母乳の出が悪くなってしるのを園長は感じていた。薬で出る母乳の量は以外と少ない。気持ちがいい世界を取り上げられてしまうと感じた一也は園長のおっぱいにすがりつく。そしてさらに乳首を強く吸う。しかし両方のおっぱいからの母乳は少なくなるばかりで、とうとういくら吸っても母乳が出なくなった。

「おしまいよ、次は私ではなく別の保育士さんと思うけど皆さん優しくしてくれますからいい子で授乳を受けてくださいね」

一也はできれば同じ人から授乳を受けたかった。でもさっき聞いた事情ではそれは難しいのだろう。今度はどんな人から授乳されるのだろう、不安と期待が入り乱れていた。

 

 

「そういう状況なら喜んでお願いしたいと思います。専属の医師からもOKがもらえると思いますよ」

「本当ですか。赤ちゃん返りをしている人の手助けをしたいですし、家計も助かるのでうれしです」

「もう一度確認しますけど、赤ちゃんを出産されて母乳で育てていました。もう離乳食に切り替わっていて食欲も大きいし、母乳はほとんど飲んでくれないのにまだ母乳が出て困っているという状況ですね」

「そうです。離乳食の時期ですから母乳授乳の条件はクリアしていますよね」

「そうですね。医師に確認してもらいましょう。それに薬を使わずに出る母乳の方が赤ちゃん返りの方に有効に効果があると思いますよ」

若い保育士は出産のため育児休暇を取っていたが離乳食になってきたことから保育園に職場復帰をしていた。しかし母乳の出が良すぎるので困っていたと言う。早速医師の診断を受けてOKが出ると園長は綾目の授乳の担当をお願いした。

「綾目さん、今日は私が授乳担当です。よろしくお願いしますね」

綾目はまだ20代前半に見える美人の保育士から挨拶されると緊張した。自分よりすこし年齢が大きいだけで結婚をして赤ちゃんを出産して職場復帰をしているのは人生の偉大な先輩のように見える。そういう女性の母乳の授乳を受けることに恥ずかしさを感じた。若い保育士は自分よりすこし若い女性に授乳することに何の抵抗もないようだ。

「赤ちゃん返りが早く直るといいですね」

「ええ」

綾目は母乳授乳が赤ちゃん返りの治療に役立つことを完全には信じていなかった。そのことからあやふやな答えが自然に出てきてしまう。若い保育士はそのことに気付いたのか安心して授乳を受けるように説明してくれる。

「私の赤ちゃんは離乳食を始めました。そうしたら母乳は飲まなくなってしまったの。授乳しても首を横に振ってイヤイヤをするのよ」

「へえ、たくましい赤ちゃんですね、女の子ですか?」

「いいえ、男の子よ。食欲旺盛なのはうれしいけど、母乳はまだ結構出るのよ」

「そうなんですか、それはどうしているのですか」

綾目は赤ちゃんが飲んでくれない母乳をどうしているのだろうと疑問に思う。

「夫に少し飲んでもらったこともあるけど、味見だけして後はお酒を飲んでいるわ。だから張って仕方なくて拭いて始末しているの。もったいないでしょ。それを赤ちゃん返りしている人に飲んでもらえるならお役に立ててうれしいわ。薬を使って出る母乳とは違って自然に出る母乳だから効果も大きいと思うのよ、じゃ始めましょうか」

若い保育士は個室の授乳室の中にある椅子に座るとシャツを脱ぐ。綾目も驚くような爆乳とでも言えるおっぱいだった。若くてスリムな体に大きなバストはそれだけでもたっぷりの母乳が出そうだった。大きなリンゴのようなおっぱいを白いブラジャが支えている。保育士は背中のブラジャのホックを外すと肩からも外した。

「さ、飲んでね」

綾目はすぐにその大きな右側のおっぱいの乳首を咥えさせられた。おっぱいも大きいが、乳首も大きく立っている。そこから発する匂いは赤ちゃんのミルクのようだ。本当の赤ちゃんが飲んでいる母乳の匂いを嗅ぐと綾目は口を開いて乳首を咥えた。すぐに自然な液体が浸み渡ってくる。

「これが本当の赤ちゃんが飲んでいる母乳なのね」

綾目は少し力を入れて吸いこんでみると味は特にしないが自然な液体が口に入ってくる。優しく舌を濡らしていくとそのまま喉に消えて行く。

「すてき、おいしい」

「よかったわ。まだまだ出ると思うの。たくさん飲んでね。出が悪くなったら左側に替えるね」

「はい」

初めての女性保育士に比べると母乳の量が多い。綾目は無我無中で吸いこんでは飲み込んでいると安堵と幸せを感じていた。

 

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