淡い空想回想

真似事
思考錯誤
優しさ
病気の赤ちゃん返り
おとなの赤ちゃん返り

真似事

小学校高学年の秋だったと思う。僕は少々風ぎみで近所の内科の医者に行った。少し位の咳や鼻水などでは医者には行きたくなかったが、心配性の母さんは学校で移したらよくないと金曜日に学校から帰るとすぐに真似事医者に行かされた。夕方で混んでいるとやだなと思いつつ、医者のドアを開けると待っている患者さんは1人だった。いや、小さな赤ちゃんを抱いていたから2人であった。そして医者の受付を行っていると急にその赤ちゃんが泣き出した。うるさいなと思いつつ、漫画を手に取って待合席に座る。小さな待合室でその親子のまん前に座らざるを得なかった。漫画を読み始めたが赤ちゃんは泣き止む様子がない。その赤ちゃんの母親は赤ちゃんの腰を持って少し高く上げると赤ちゃんのお尻の臭いをかいだ。納得したような母親はおむつ替えを僕の目の前で始めようとした。
「この子、お漏らししたようなのでおむつ替えをさせてくださいね」
「え、ええ」
僕はなんと答えていいのかわからなかったが、赤ちゃんに早く泣き止んでほしいことは確かだった。短い肯定の言葉と共に首を縦に振ると母親は赤ちゃんのロンパースを脱がせ、紙おむつのマジックテープを端から外していくと、赤ちゃんのお尻には黄色いウンチが付いていた。母親は丁寧に赤ちゃんのお尻をきれいにして、シッカロールを付ける。そして新しい紙おむつを当てると、赤ちゃんは少し落ち着いた様だった。
だが、赤ちゃんはまたぐずりだした。今度は母親は迷わずにバッグの中からおしゃぶりを出すと赤ちゃんの口にあてがうが赤ちゃんはすぐに吐き出してしまう。
「今はミルクがないの、我慢できないかな?そうだ、母乳は出るかな」
母親はそう言うと、小学生の僕が男であることには気にもせずにおっぱいをあらわにすると赤ちゃんの口に含ませた。赤ちゃんはうんちをしておなかがすっきりして、おなかが空いていたのだろう。母親の乳首を武者ぼるように吸っている。
その後、医者の診察を受け薬をもらって家に帰ったが、その光景が頭から離れなかった。だが、風薬を飲むとその日はそのまま寝入ってしまったようだった。
1週間後、少し寒くなってきたからと言って、僕の母さんは布団に毛布を追加した。まだ、毛布は暑いなと思いつつ、毛布をよけて、布団1枚をかけて寝ようとした。
そのときだった。あの医者の待合室での赤ちゃんと母親の光景が浮かび上がったのだ。僕もおむつを当ててもらって、もし、お漏らしをしたら、おむつを替えてもらっておなかが空いたらミルクを飲ましてほしいな、と空想が始まった。でも、おむつも哺乳瓶もない。諦めて寝ようとしたとき、暑いからと跳ね除けてあった毛布が布団の隅にあることに気づいた。
「毛布をおむつにしちゃおうか」
でも紙おむつとは違って、毛布だけじゃおむつにならない。
「パンツをカバーにすれば、布おむつみたいかな」
僕は頭の中で、手元にある毛布を布おむつのようにあてて、白いブリーフのパンツをその上から穿けばパンツがおむつカバーになるかなと想像した。
「できそうみたいだ」
そう空想すると僕は布団の中でまずパジャマのズボンを脱いだ。そして次にパンツも脱ぎはじめるが足首のところで止めた。そして手元にあった毛布の片側をお尻の下に敷く。そして反対側をお尻から股を通しておなかのほうへ引いた。毛布は長すぎたが、最初の目的のおむつの役割を十分に果たした。そして足首のところで止めていたパンツを引き上げていつものように穿いた。毛布の厚さでパンツがすごく伸びてしまいそうだったが、初めての体験にそんなことはお構いなしにパンツを穿く。
「あの赤ちゃんと同じようにおむつを当てた」
僕は、お尻と股にかかる感触になんともいえなかった。毛布用カバーはしていなかったので、毛布が少しちくちくする感覚がまた別の刺激もあった。そうしている間に僕のあそこは大きくなっていた。無意識の内に左手であそこを弄くっていた。どのくらいそうしていただろう。弄くるのもいろいろやっていた。そして頭の中は赤ちゃんのようにおむつを当てていると自分を赤ちゃんの姿に投影していたのだった。そのときだった。
「あ、おしっこが出そうだ」
おしっこはしたくもないはずなのに、弄くっている間に急に催したのかもしれない。だが、その急なおしっこは一揆にしたくなって出てしまいそうだった。布団の中でしかも毛布をおむつ代わりに当てているのにおしっこは出ちゃだめと思う間もなく、あそこからとうとういつもと少し違うおしっこが出てしまった。あわてて左手で抑えたが液体は少し出てしまった。その液体は手で押さえれば少し手が濡れる程度の量だった。いつものようなおしっこでなくてよかったと思いながらその左手をティッシュで拭いた。いつものおしっことは違う独特の臭いを不思議に感じながらも、放出した後の気持ちよさに酔いしれていた。そう、これが僕の初めてのおむつだった。
 

おとなの赤ちゃん返り
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