思考錯誤

毛布のおむつは正直厚かった。パンツが伸びてしまうのも子供ながらに心配もしていた。学校での授業の合間や、友達と遊んだ後に1人になると僕はもう少し厚くないおむつを当てるにはどうしたらいいだろうと考えていた。夜、寝るときに体にかけているのは毛布の上にかけ布団だ。でも、布団じゃ毛布よりもっと厚いしパンツをおむつカバーとしてもはけないだろう。
上にかけているのが無理なら体の下にあるのが、敷布だ。丁度赤ちゃん用の布おむつのような厚さだから丁度いいかもしれない。でも赤ちゃんの布おむつは何枚かを重ねて使うような光景を見たことがある。でも敷布だと 1枚だから少ないかな、と思いつつも試してみた。やっぱり敷布の布1枚ではちょっと毛布と比べると少ない感じがあったがパンツを穿くと本当の布おむつの上におむつカバーを穿いているようだった。僕は毛布での初めてのオナニーのように敷布でもいい感じをもらうことができた。
敷布のおむつは自分が上半身で押さえて寝たままでの体制だったので、少し窮屈だった。敷布を敷き布団からはずしておむつにする方法もあったが、それだとやっぱり長い。もう少し短い布はないかと探すと僕は気づいた。そうだ、パジャマのズボンがある。でも足元のあたりとお尻を包む部分でも布の量が違い、厚さが均等ではなかった。だから二通りで試してみた。足元の薄い方をお尻のほうに当てるおむつのやり方と、逆にお臍側に当てる方法だ。どちらもパジャマのおむつとして当てた後にパンツを穿くと立派なおむつになった。どちらの方法がいいかはそのときの気分でお尻側を温かくしたいと思えばパジャマの足元をお臍側に当てていた。
毛布、敷布、パジャマのズボンといろいろ試しては、僕はおむつ遊びをしてオナニーをしていた。でも毎晩毎晩ではなく、学校で悲しいことや、落ち込むことがあると僕の赤ちゃん願望が発生しては、夜寝る前に自分でおむつを当てて慰めていた。
そして春がやってきて夏がやってきた。布団の中でしていたおむつ遊びは、もし誰かが部屋に入ってきたときには布団があれば隠すこともできたが、真夏になってタオルケット1枚もかけるかかけないかで寝るようになるともう今までのように安心しておむつ遊びができなくなった。
それでも自分の部屋に誰も入ってこないことを確認しながら、恐る恐るおむつ遊びを続けていた。それが、その夏も終わりかけて秋の気配が感じられる季節になった。昼間はまだ、夏の服でもいいが、夕方からは肌寒く、こおろぎの鳴く音も耳につくようになっていた。
そんな季節の変わり目に学校で嫌なことがあった。その日、僕は友達とも遊ばずまっすぐに家に帰り、自分の部屋に入った。そこで目にしたのは母親が冬の到来を意識してか、干し終わって家に取り込んだ毛布だった。僕はあの初めての毛布おむつの感触が懐かしくなって、その毛布の少しちくちくする感触を手に感じていた。
その時は学校から帰ったばかりの夕方で、いつもの夜に布団の中でするおむつ遊びの時間には早かったが、学校での嫌なことを忘れようとして毛布でのおむつ遊びをしようと思った。だが、念のため、部屋のドアを開けて誰も来そうもないことを確認してドアを閉めた。そして、ズボンを脱ぐと、パンツも足首まで脱いで毛布おむつの準備をする。毛布はきれいに畳んであったが、それを布おむつのように長方形の形に畳みなおした。去年の秋からの布団の中での毛布おむつではしなかったことなので、念入りに毛布を布おむつのように長方形にした。僕はどきどきしながらその長方形の毛布おむつの上に尻を落とすと毛布おむつを股から通してお臍で折り曲げた。そしてパンツを足首のところから上げて、毛布のおむつの上からまるでおむつカバーのように穿いた。
「毛布おむつの完成だ」
今までの布団の中でのおむつ遊びとは違って、僕はそのまま立ってみた。分厚い毛布は今にもパンツを押し下げようとするので、手で押さえながら少し歩いてみる。股に挟まる毛布とお尻を覆う毛布、そして敏感なあそこを刺激する毛布おむつを実感していた。と、そのときだった。妹がドアのノックもなしに開けて部屋に入ってきたではないか。

 

おとなの赤ちゃん返り
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