8.お散歩
 
 翌朝、和也より早く起きた恵子は朝の身支度を終えるとトイレに続くドアの鍵を昨日思いついたようにして内側から鍵をかけて閉めた。これで外側からはあかない。準備を終えると朝食の準備にかかる。その前にそろそろ1回は和也を起こしておく。
「お漏らし君、朝よ。もうそろそろ起きて。朝ごはんができるわよ」
「今何時?」
「そろそろ9時よ。日曜日でも9時まで寝れば十分でしょ。今日はお出かけしますからね」
和也はその一言でうつらうつらしていた眠気が一揆にさめた。さっきから朝の用事で眠気が十分ではなかったのだ。和也は恵子がキッチンに行ったことを確認するとトイレへと急ぐ。お出かけするのではお腹からの排出の用事は早く片付けておいたほうがいい。そう思いトイレへと続くドアに手をかけるがドアはあかない。
「また、鍵。でも恵子はキッチンにいるし。でもどうしよう」
仕方なくキッチンに行き、恵子に恐る恐る聞いてみる。
「トイレに行きたいけど、ドアが閉まってるけど」
「あら、おむつを当ててるからトイレは要らないでしょう。この前はトイレに座っておむつの中に排出したけど、もうトイレは駄目よ。お漏らししたらママに教えてね」
「そんな、トイレじゃなきゃできないよ」
「そう、困ったわね。今はオマルはないしね。でもトイレと言っても座ることができて、そうねお尻の下に空間があればいいのかしら」
和也は小に加えて大の方も催してきた。朝は両方とも出すとすっきりとするのが和也の日課だが、今日はなかなかすっきりすることができない。恵子はあたりを見渡していると何かに閃いた。
「そうだ、あのゴミ箱がいいんじゃない」
「え、ゴミ箱?」
恵子は和也をリビングに引っ張っていくと、丸いゴミ箱の上に和也が座わるように誘導する。和也は紙おむつを当てたままのパジャマ姿のままだ。
「ほら、座るところがあって、中に空間があるでしょう。これならトイレと同じよ。はい、ここに座って踏ん張ってね。両方とも出たらママに教えてね。それともママがシーシーと言ってあげないとだめかな。それともママが後ろから抱っこしようか。こうして両足の膝のところを押さえて持ち上げてあげるから」
和也は身長150センチの40キロ、恵子は身長は170センチ近くあり、ある程度の力作業もせざるを得なかったため、和也を持ち上げることくらい簡単だ。恵子は立ったままの和也の後ろに回ると和也の膝を内側から持って持ち上げはじめた。
「ちょっと何するの」
「よく小さな子がママに後ろから抱っこされておしっこさせるでしょ。あの形よ。ほらお尻の下に何もないからちょうど便座に座っているみたいでしょう。ママがこうしていてあげるから早く済ませましょうね」
和也はもう限界に近い尿意と便意に我慢し続けているが、恵子に後ろから抱かれて楽な体制になると本当におむつの中にもらしてしまいそうだ。でも恵子に抱っこされて排泄するのは恥ずかしく以前として尿意と便意と戦っている。
「さ、早くしましょうね。お利口だから」
恵子は和也の耳元でそうささやくと和也の左側の耳たぶを口に含んでなめ始めた。耳たぶから少しずつ口の方へも移動しながら耳たぶを中心になめてくる。
「あ、くすぐったいよ」
「どう、気持ちいいでしょ。こっちを向いて」
和也が左側を向くと恵子は和也の口をふさいだ。
「朝のキスよ」
和也は昨日の夜のキスとは違う朝のキスに酔いしれた。恵子は舌を和也の口に入れ、強引に和也の唇を弄ぶ。
「さ、早く出しましょうね。キスしながらならできるでしょう。あなたはキスに集中して早くおなかをすっきりしなさい」
和也はもう我慢できずに恵子とのキスに集中しながらとうとうおしっこと大きいほうの用を足した。
「あ、出ちゃった」
和也は急に恵子の口から話すとそうつぶやくが 恵子はその言葉を聴いてもしばらくはキスを続けてくる。
「もう、いいから替えて」
「何を替えるの?」
「お、おむつを替えてください」
恵子はようやく和也の体を離した。和也はおむつの中にある液体と半固体の感触に立ったままでどうしていいかわからない。そんな和也をそのままにして恵子は台所へ行こうとする。
「あの、お、おむつを替えてください」
 「朝のお通じは1回で終わるほうですか?」
「いや、2回くらいが普通だけど」
「やっぱり、1回はママが手伝ったけど、2回目は自分でしてね。終わったらママに教えてね」
和也は毎朝用を足してから数分後にもう一度少しだけ用を足すのが日課だった。そんなことを恵子が知るはずはないのだが、恵子はずばり当ててきた。
「紙おむつは勿体ないからいろいろ研究してるのよ。早くしてね。そして朝ご飯を食べましょうね」
和也はどうしていいかわからず立ったままそのままの姿勢でいた。恵子はそのまま台所へ行ってしまった。どうしていいかわからずぼんやりと窓の外を見ていると2回目の便意が来た。和也は早くおむつを替えてほしいので、もう迷うことなく汚れたおむつの中でさらにおむつを汚した。
汚れた物は紙おむつに吸収されていると思うが、何かの拍子で漏れては大変だとばかりに恐る恐る少しずつ歩き始めた。和也は台所にやっとの思いで着くと恵子にささやいた。
「終わったから」
「何が?」
「意地悪なんだから、おむつ」
「おむつが終わったの?」
「もう、おむつ替えてください」
「はいはい、わかったわよ。じゃ、臭うから換気扇を付けてね、それで布おむつを用意しますからちょっと待っててね。昨日の汚れた布おむつも全自動で洗濯して乾燥してあるから気持ちいいはずよ」
恵子はおむつ替えの準備をするとテキパキと紙おむつを外していく。やはり大人の汚れたおむつは臭う。汚れが他に付かないように紙おむつで丁寧に包んでお尻についた物もきれいにしていく。そしてウェットティシュでもきれいにするとシッカロールをたっぷりと付けていく。
「あ、あの、恥ずかしいよ」
和也はお尻の穴まで恵子にきれいにされていくと恥ずかしくていられず声を出す。恵子はおむつ被れにならないようにとシッカロールをたっぷりと付けていく。和也の大事なところに、お尻の穴に、お尻全体にそして股にもたっぷりと付けていく。
「このくらいでいいかしらね。さ、きれいにお洗濯した布おむつですよ。今日は布おむつを当ててお出かけですよ。だからはやく布おむつを当てて朝ごはんを食べましょうね」
恵子は布おむつを十字の形で和也に当てていく。そしておむつカバーを当てるとまたロンパースを着せていく。
「朝ごはんの時はロンパースに涎かけね。お出かけの時にかわいいお洋服を着させてあげるわね」
恵子は慣れてきたロンパースへの着替えを和也にするとテーブルで朝ごはんを食べる準備をする。味噌汁に塩ジャケにおしんこだった。和也は久しぶりの手料理に下鼓を打つ。
「うん、おいしい」
「そう、よかったわ。でもベビーフードが用意できなかったわ。今度ね」
「いらないよ。こっちの方がいい」
「また来週の日曜日ね。でもなくて来週の水曜日の夜ならお泊りいいわよ。そしたら今度の朝食にベビーフードをちゃんと準備しておくから。いいでしょ」
「え、いや、水曜日は飲み会があるから」
「あら、そうなの」
和也は来週の水曜日は明子のマンションに泊るなどとは言えないが、都合のいい嘘で誤魔化す。明子からはフェラをしてもらいそれも大きな魅力だが、明子とはまだ男と女の関係になっていない。テニスルックをさせられてスーパーのトイレの前でおむつにお漏らしまでさせられたのだから、明子との夜の行為は逃がしたくない。
「わかったわ、じゃ、また今度の土曜日の夜にお泊りして日曜日の朝ね。それで今日は公園にお散歩に行きましょうね。あ、その前にミルクを飲まなきゃね。哺乳瓶に用意してくるから待っててね」
おいしい朝食の後にミルクは飲みたくもないが、恵子はミルクの用意に行った。公園にも行きたくはないが、恵子のご機嫌をよくしておかないと嫌われてしまうかもしれない。和也はおむつもミルクも幼女服もいいかげん嫌になっていたが、恵子との関係も維持したい。もう少し相手になってやるかと自分に言い聞かせている和也だった。
恵子は昨日の和也に試しに使ってみた利尿剤の効果に満足していたので、今日も同じ量をミルクに溶かすと笑顔で和也に飲ませようとする。水曜日もお泊りと思ったけどそれができないのなら今日は布おむつにお漏らしさせてあげようと企てる。今日は梅雨にしては雨は降っていないが、少し肌寒い。朝からエアコンも入れていなくても涼しいくらいだ。外の公園でも涼しさと利尿剤で和也にお漏らしをさせてあげようと企てる。
「さ、ミルクができましたよ。ママはお洋服を準備してきますからね」
和也は食後の飲み物のつもりで哺乳瓶を咥えてごくごくと飲んでいた。恵子は昨日和也の試しに着させた黄色いシャツに赤いミニスカートとピンクのオーバパンツを持ってきた。それに化粧道具も一緒に持ってきた。
「さ、お着替えの前にお化粧しましょう。薄めだけどかわいらしくお化粧しないとだめよ。ほらこっち向いて」
恵子は和也の顔にうっすらと化粧をして口紅をさす。和也は髭は濃くないのであっさりと手を入れると小柄の和也は本当に女の子のように見違える。恵子は赤ちゃん帽を和也にかぶせるととロンパースを脱がせ、ブラジャを当て、黄色シャツを着させる。そしてピンクのオーバパンツを穿かせるとミニスカートを穿かせた。
「これじゃ、見えちゃうよ」
「ほら、こうして調整すれば見えないわよ。それに少しくらい見えたほうが小さな女の子らしくてかわいいわよ。いやなら膝を付けて内股で歩くのよ。靴もかわいい赤のお靴を用意してあるから、さ、行きましょうか」
「やっぱりこの格好じゃ嫌だよ」
「なに言ってるの、すぐそこの公園よ。大丈夫よ」
嫌がる和也を玄関に引っ張っていくと玄関には真っ赤なリボン付きのシューズが用意されていた。40歳の恵子がこのシューズを履くわけではなく女の子の姿の和也に用意したものだ。
「このリボンがかわいいでしょ。女の子用でサイズは一番大きな22センチだから履けると思うの。穿いてみて」
身長150センチの和也は普段23センチの靴を履いているので少し小さいと思うが、恵子はかまわず先に右足を穿かせてくる。
「この洋服でこの靴で外に出るのはやっぱり嫌だよ」
「お漏らし君、いいかげんに怒りますよ。早くしなさい」
きっぱりと和也の主張を退けると威厳のある言い方に和也は怯んでしまう。この姿で外に出るのは嫌だが、恵子の機嫌を損ねるのも避けたい。しぶしぶ恵子の手さばき通りに赤い女の子の用の靴を履く覚悟を決める。抵抗しなくなった和也を確認すると恵子は靴をしっかりとかかとまで穿かせるとベルトを閉めた。
「大丈夫、少しキツそうだけど大丈夫よね。さ、行きましょう」
恵子のコンビニから5分くらい歩くと緑が多い公園に着いた。その公園の中を少し歩くと滑り台やブランコがある公園が現れた。砂場に小さな子供とその母親が遊んでいるくらいで人気は少なかった。
「最初に滑り台しましょうか。登ったら座ってそこでピースのポーズをしてくれる。写真を取りますよ」
和也は仕方なく滑り台の階段を上ったが、困ったことに尿意があるのに気づいた。和也は気づいていないが、恵子が朝食後のミルクに利尿剤を混ぜて飲ましてから30分くらいたつので、尿意は当然のものだった。しかも梅雨の季節にしては少し肌さむい温度だ。しかも和也は布おむつの上にオーバパンツを穿いているとはいえ、太ももから短い靴下まで何の衣服もない。和也はミニスカートを気にしながらも滑り台の階段を上り、滑り台の上で座る。滑り台はアルミでできている。涼しい温度で冷やされたアルミのひんやりさと利尿剤の効果の尿意で和也は武者震いをした。
「どうしたの、そこでピースね」
気づいているのか気づかないのか恵子は無邪気にデジカメを和也の向けて和也がピースのポーズをするのを待っている。和也は仕方なくピースのポーズをして苦笑いをする。
「もっと笑ってね。はいOKよ。そしたら足を上げてお尻で滑ってみて」
和也は膝から足を上げて布おむつだけを滑り台に付けるようにすべろうと思う。布おむつがお尻のクッションになって丁度いい。思い切ってお尻から滑るとあっという間に恵子の隣まで滑り落ちた。
「はい、よくできました。もう一度やってみようね」
和也は尿意を忘れようともう一度滑り台の階段を上り、上で座ってみる。やはりアルミのひんやり感が和也の太ももを襲うと、もう限界だ、と思いつつ滑り台を滑って降りる。和也は恵子に尿意を伝えようと思うが恵子は今度はブランコに乗ろうと言う。恵子に手を引かれてブランコに乗ってこぎ始める。最初は恵子が背中を押してくだれたが、後は和也が足に力を入れてブランコをこいで見る。何かしていないと本当におしっこがでてしまいそうなので、和也はその強烈な尿意を忘れようとブランコをこいでみる。だが、本当に利尿剤と涼しさによる冷えで強烈な尿意には耐えられない。和也はブランコをとめた。
「あの。おしっこ」
「おしっこ、そうねここにはトイレはないわよ」
トイレに行かせる気もないはずなのに恵子は平然と言い続ける。和也はもう両足で地団駄を踏むようにして恵子に甘える。
「おむつ当てているからお漏らししていいわよ」
「でも」
「でも、何。仕方ないでしょ。そうだ、あの砂場で女の子のようにお座りしておしっこしましょう」
恵子は和也の手を引いて砂場へ移動する。砂場には小さな女の子が砂遊びをしているが、恵子はまったく気にもせず和也を砂場へ引っ張る。小さな女の子とは離れて反対向きに和也の腰を落とさせる。
「女の子のようにかがんで早くおしっこしちゃいなさい。楽になったほうがいいわ」
恵子は小さな声で和也の耳元でささやいた。和也はかがむともう我慢できないと思い踏ん張ると布おむつの中におしっこが出始めていた。しばらくそのままの姿勢でおしっこが出終わると和也はほっとため息をついた。強烈な尿意から開放されたという安堵感と同時に布おむつに外でお漏らししてしまったという懺悔感だ。
「終わったかな。おしっこ」
恵子がさらに和也の耳元とささやくと和也は素直にうなづいた。立ち上げればおしっこが布おむつから漏れて足にたれてきそうな感じで和也は動けない。
「おねいちゃん、一緒にあそぼう」
後ろで遊んでいた小さな女の子が和也に近づいてきて話しかけてきた。和也はお漏らしを知られるのが怖くて立ち上がるとそこから逃げていった。だが、おしっこが漏れてしまいそうなので、恐る恐るの歩きだった。
「ごめんなさいね。おねいちゃんね、機嫌が悪いみたいなの。今度一緒に遊んであげてね」
小さな女の子に謝り、その母親に会釈をすると恵子は和也の後を追った。すぐに和也に追いつくと公園のベンチへと二人で移動し座った。
「おむつ替えてあげるから、ここに横になりなさい」
「え、い、いやだよ」
和也は小さな女の子からようやく逃げたようにまた恵子から逃げていく。恵子はバッグから替えの布おむつを出そうとしたがあきらめてまたしまう。
「勝手にしなさい」
少しずつ恵子から逃げていく和也を見ながら恵子は1冊の本を取り出して読み始めた。和也は真昼の公園でのオムツ替えからは逃げたがどうしていいかわからない。和也は立ち止まって恵子の方を見てみると太ももから虫が動くような感触があった。ミニスカートの先の太ももを見てみると黄色い液体の一滴が足の下のほうへ流れていくのがわかった。まるで汗が浸たり落ちるように和也の太ももから垂れていく。この公園でおむつ替えは絶対にいやだが、かといって吸収力のない布おむつからはおしっこが漏れてきた。どうしようもなく、恵子に甘えにいくしかない。
「あの、おしっこが」
「どうしたの」
「ここから垂れてきて」
「だからおむつを替えてあげるから」
「公園じゃいやだし、早く家に帰ろう」
「いやよ、今、本を読んでいるの。この本わね、”私は赤ちゃん”という新書でね。昔買った本だけど今、改めて読んでいるのよ。これは私の日課なんだから。あと10ページだから待ってなさい」
「なんだか、濡れてきて気持ち悪いよ」
「おむつ替えをしないあなたが悪いのでしょ。しばらくそのままでいなさい。おむつ被れになっちゃうかもね」
「お願いだから」
「だめよ。少しそのままで反省してなさい」
和也は仕方なく、ベンチに座って待っていたが、おむつカバーを通り抜け、オーバパンツにも浸みてきたおしっこはときどきポタポタとベンチの下にそのおしっこの雫が垂れてきた。
「あの、もうお願いします」
「何のお願いかしら」
「お、おむつを替えてください」
「そう、仕方ないわね、じゃ、家に帰りましょう」
和也の神妙な訴えに恵子は少し心配になって家に帰ろうと思う。気がつけばもう11時を過ぎている。家に帰ってシャワーを浴びさせて後始末をすればもう今日の午前中の和也との赤ちゃんごっこはおしまいだ。
家に帰ると和也を玄関に残して稽古はタオルの準備をして戻ってきた。
恵子は和也のミニスカートを捲るとお尻の辺りを押してきた。するとまだ残っているおしっこが和也の股から出てきては太ももを伝わって垂れていく。
「ここでおむつを外しますよ。それでシャワーを浴びてらっしゃい」
恵子は和也のオーバパンツを脱がせ、布おむつを外すと、タオルで簡単に拭いてからシャワー室へ追いやった。
「布おむつもいいけど量が多いと漏れてしまうのね。もう少しおむつの枚数を増やしたほうがいいかしら」
恵子はクスッと笑うと昼からのコンビニの仕事の準備に切り替えていく。シャワーを出て、昨日着ていた下着と洋服に着替えて恵子に挨拶して和也は帰っていった。
「じゃ、また今度の土曜日にくるから」
「はい、待ってるわよ」
 
おとなの赤ちゃん返り
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