二人赤ちゃん
(ラブ・カバ−)

芥川秀一

10月初旬の週末の金曜日。和也は定時で家に帰ってきた。このところ週末赤ちゃんが習慣化していた。一時は洋子のちびりに洋子もおむつをするよう頼んだが洋子はその気持ちはないらしい。おむつカバーはキシキとネットで購入したものの2つしかなかったが、洋子が手縫いで作ってくれて合計3枚になった。布おむつは最初の50枚と加代子が持ってきてくれた分で合わせて100枚だ。しかし、週末とは言え、金曜日の夜からずっとしているすぐに替えが無くなってしまう、という理由から布おむつは寝る前だけは以前と変わらない。そういう時に加代子がお古とは言え、病院で廃棄処分になるカバーを持ってきてくれるというのはうれしい。最初のキシキのおむつカバーには洋子がアップリケを付けてくれて医療用のイメージが少なくなった。加代子が明日持ってきてくれる分もそうすれば昼間でも布おむつが可能かもしれない。洋子から明日加代子が来る、そしておむつカバーを持って来ると聞かされた時から和也は心が弾んでいた。

土曜日の昼下がりに洋子が大きな声で言った。
「はーい、いらっしゃい」
いつの間にか玄関のチャイムが鳴ったのか和也は気づかないうちに加代子が来たようだ。和也はロンパースに涎掛けをつけてテーブルの椅子に座っていた。
「和也さん、まあ、本当に赤ちゃんになってるのね。今日はおむつカバーと布おむつを持ってきたわよ」
「ありがとう。病院で廃棄処分とか言っていたやつ?」
「廃棄処分とは言ってもまだまだ、全然大丈夫よ。きれいに洗濯はしてあるし、漂白もしてあるし、あまり使われない内に期限がくると処分するものなの。だから大丈夫よ。それに見栄えはほら、アップリケを私が付けたんだから。それからフリルもよ。シルクで囲ってあげると上品になるけどそこまでは時間がなかったわ。もし、この白い布がいやだったら本当にシルクを付けてあげると高級感が出てくるわよ」
「そんな、こうして持ってきてくれるだけで十分だよ。ありがとう」
「洋子、お土産のケーキね。3時には早いけど食べませんか。生ものだし」
「ありがとう。早速で悪いけど開けさせてもらうわね」
洋子と加代子は前のように紅茶とケーキでおしゃべりが始まった。ときどき和也の赤ちゃんのことにも触れるが話題はいろいろだ。和也は会話にも参加したが、じきに女性同士の会話に飽きてしまい、別の部屋でテレビを見始めた。和也が別の部屋に移動したのはもうひとつ理由があった。それは甘いケーキと2杯の紅茶による尿意だった。女性2人にも尿意があるはずだと思うが、女性2人はおしゃべりに夢中だ。和也はそんな中でいくらおむつをしていても女性たちの前でお漏らしを控えた。別の部屋でそっとお漏らしをする理由もあった。和也は別の部屋に行くと早速おしっこを漏らした。暖かい感触が紙おむつを濡らしていくが紙おむつは見事にそれを吸い取っていく。それでも下半身にも暖かい湿った感触が和也の肌を刺激する。布おむつだともっと刺激的でもっと持続時間も長く感触もいいが今は我慢するしかない。和也はその劣る感触を楽しんだ後、テレビを見ていた。キッチン脇のテーブルで相変わらず女性2人はおしゃべりしているようだったが、声からすると加代子がトイレに立ったようだ。和也は少し喉が渇いたので水を飲みにキッチンに行った。
「少し喉が渇いた」
「和也、おむつは大丈夫?濡れていない?」
「大丈夫だよ」
コップ1杯の水を勢いよく飲み干すと加代子が帰ってきた。
「和也さん、今度またおむつを替えてあげるわね。今日はおしゃべりに夢中になってしまったから。そうだ今度来るときは賞味期限切れになった粉ミルクを持ってきてあげるわ。病院では赤ちゃんに期限切れの粉ミルクを上げるわけにいかないじゃない。でも全く大丈夫よ。大人の和也さんが飲むのなら。ねー洋子」
「そうね、病院ではよくあるわね。勿体ないからもらってきてよ。助かるわ」
洋子はそう言うと椅子から立ち上がろうとした。3人で紅茶を楽しみながら話をして和也は強い尿意を感じておむつに漏らした。加代子は今少し前にトイレに行ったが、最後の洋子にも強い尿意があったのだろう。
「あっ」
洋子はそう叫ぶと一瞬椅子の上で体制が止まったが、何事も無かったように立ち上がろうとした。
「洋子、またか、スカートのお尻のところが濡れているよ。またちびった?」
「そんなことないよ。トイレに行ってくる」
和也と加代子は急ぎ足で行く洋子の後ろ姿を見た。スカートのお尻まで濡れていることを二人は確認していた。
「洋子、ちびったみたいだね」
「洋子はこのところ多いんだ。だから家にいるときはおむつを当ててあげると言っても拒否されているけどね」
「和也さん、洋子のお漏らしはそんなに多いの?」
「おしっこの量はあんな感じか、たまに椅子も濡れることがあるよ。そうして下着からスカートから全部取り替えてくるよ。だから冗談じゃなく本当におむつを当ててあげると説得してるけど、だめ。強情だから洋子は」
小用のトイレにしては洋子はなかなか帰ってこなかった。加代子と話をしてしばらくすると洋子がようやく戻ってきた。洋子はスカートを着替えていた。
「スカート替えたの?」
「紅茶を少しこぼしたようだから替えて来たわ」
洋子は一瞬考えた後に「うそ」とわかる言葉で説明した。洋子の顔の動揺は隠せない。加代子と和也は洋子におむつを当ててあげようということで考えが一致していた。家の中で漏らして椅子や床を汚してはならない。二人は洋子がスカートを替えてきたことを証拠に切り出した。
「洋子、和也さんから聞いたし、今のオモラシの現場を見たから言うけど、和也さんの言うように家ではおむつを当てたほうがいいわ。もし、病院でも必要なら紙おむつをしたほうがいいわ。患者さんの前でオモラシしたら看護婦として失格よ。それともお医者さんに見てもらったほうがいいわ」
加代子は本当に心配をして洋子におむつを迫る。洋子は自分でも心配していたことを和也の前で言われたことに動揺したが、持ち前の明るさで切り返す。
「大丈夫よ。病院ではしたことないし、家でもまめにトイレに行けば問題ないのよ」
そう言った洋子は自分がオモラシをしたことを認めてしまったことに気づき、顔を赤らめながら下を向いてしまった。
「洋子、だから確認するけど、今、ここでオモラシしちゃったのよね」
洋子は自分で認めてしまったことに恥ずかしくて返事が出てこない。そこに和也が追い討ちを掛けてくる。
「洋子、オモラシしたことは責めていないよ。加代子さんも俺も洋子を心配しているからおむつを当ててあげよう、ということだよ。もし、病院でもそうなのなら本当に医者にみてもらうとかしないとだめだ」
「お医者さんに見せるほどじゃないわ。それに女性はよくあることじゃない。加代子もそうでしょ」
「そういう話は聞いたことはあるけど、私は経験ないし、そういう人はまず泌尿器科へいくと思うわ」
「お医者さんはいやよ」
洋子は看護婦にも関わらず強く医者に見せることに反発した。それが医者嫌いなのか、あるいは自分の秘部を他人に見せることに対する拒否反応なのかはわからない。和也とのセックスでも洋子は秘部についてはかなり恥ずかしがる。
「わかった。そんなに重症でもないから様子を見ながら医者には行かなくてもいい。でもまた家の中でオモラシするとよくないからおむつをしようよ、洋子」
「そうよ、洋子、和也さんの言うとおりよ。病院では私が洋子の様子を見てあげる。病院でもオモラシするようだったら早めにおむつを当てないと先生や婦長に見つかるとやばいわよ」
「洋子、わかっただろう。おむつを当てよう」
「何よ、二人して。本当に大丈夫よ」
洋子は少し、涙を浮かべながら最後の反発をするが、迫力がない。そのまま下を向きながらいじいじとしている。見かねた和也と加代子はもう一分張りとさらにやさしく洋子に迫る。
「洋子、大丈夫だからおむつ当ててごらん。恥ずかしいことはないよ。俺も当てているし。それに万が一またオモラシしてもおむつが吸い取ってくれるから気分的にも楽になれるよ」
「そうよ、洋子、和也さんもしているし、洋子も家にいるときは赤ちゃんのようにおむつをしてほうがいいわ。私がまとめて赤ちゃんたちのおむつの面倒をみるよ。今日だけは。普段は和也さんに替えてもらえばいいし、二人赤ちゃんならお互いに恥ずかしくないでしょ」
洋子は諦めつつあるが、素直におむつを当てることに同意はできないで相変わらず黙っている。
「洋子、洋子のことを心配しているんだよ。だからそうしよう」
「洋子、そのほうがいいと思う。しばらく様子を見てみればいいのよ。ずっとおむつということを言っているわけではないのよ。わかるでしょ。洋子」
「洋子、さ、いい子だから。当ててあげるね」
和也は洋子の肩を抱きながらやさしく説得した。そして加代子も和也の相打ちと友達としての心配を全面に出して洋子を説得する。洋子は相変わらず、下を向いたまま何も話さない。
「洋子、わかったね」
和也が洋子の肩を抱きながら優しく言うと、ようやく洋子は何もいわないで頷いた。和也は洋子を抱きしめて髪の毛を撫でてあげる。
「いい子だ。洋子は」
和也はゆっくりソファの上に洋子を誘導して、洋子を横に寝かした。
「じゃ、私が持ってきた布おむつを当ててあげる。和也さん、やり方を見ていてね。今までは当てられてばっかりだけど、今度から洋子のおむつは和也さんが替えてあげないと。だからおむつの当て方を勉強してね」
「何回も当てられているから分かっているつもりだよ。でも人に当ててあげるのは初めてだから教えて」
和也は洋子のスカートを捲ると腰のほうまで手を伸ばしショーツを脱がそうとする。洋子は最後の抵抗からか腰をあげようとしない。
「洋子、おむつ当てるからショーツは取るよ。腰を上げてくれる?」
洋子は恥ずかしさのあまり目を隠しながらも腰を上げた。和也はショーツを脱がした。加代子は持参したおむつカバーを広げ、その上に布おむつを縦、横にと重ねていく。加代子は丁寧に説明しながら和也の前でおむつをセットしていく。
「準備はこれでOKね。和也さん、洋子の足を持って上げてくれる?両足ね」
和也は洋子の両足を持って持ち上げようとする。洋子は少し抵抗して足を硬くしたが、和也が手でたたくと洋子は力を抜いた。和也は洋子の両足を上げた。加代子はすかさずセットしたおむつを洋子のお尻の下に移動させる。
「もう、下ろしていいよ」
「いや、重くて大変だね。もし、動けない病人だったら大変だ」
「そうよ。和也さんに最初におむつを当てたときも最初は大変だったんだから。抵抗はするし、男性でしょ。重いし、力は強いしでね。そしたら、洋子の足を開きましょう」
加代子は洋子の足を開くとおむつをセットしていく。洋子の秘部を昼間の明るいところで見るのは初めてだったのでもう少しそのままと思ったが、加代子はすぐにおむつを覆ってしまった。和也に説明しながら洋子におむつを当て、おむつカバーをセットするとスカートを下ろした。
「洋子、終わったわよ。立ってみて。外から見ても少し膨らんでいるけど分からないわよ」
洋子は静かに立ち上がりおむつを当てられた下半身を見つめている。和也と加代子もスカートの膨らみを見るが、少しふとリ気味と思えば何とともない感じだ。
「洋子、大丈夫でしょ。そのほうが安全よ」
「洋子、俺もおむつをしているし、恥ずかしくないだろ」
洋子は何もはなそうとしないが、怒っているわけではない。恥ずかしさからオモラシをしても大丈夫という安心感を素直に喜べない状況だ。慣れればなんともないと思いこむ洋子だった。
「そう、洋子、水を一杯飲みましょうね。そして一度おむつの中にわざとおしっこをしてみてくれる。そしたら、和也さんに汚れたおむつを替える方法を教えてあげられるから」
「そんな、トイレに行くから大丈夫よ」
ようやく声を出した洋子は戸惑っているがまんざらでもないような態度を示す。
「だめよ。一度オモラシしないさいよ。わざとするんだし、汚れたおむつを替えるところは和也さんに覚えてもらわないと」
「でも」
「恥ずかしくないから、早くしてよ」
「洋子、そのほうがいい。俺がきれいにおむつを替えれたほうが洋子も安心だろ」
「和也のバカ」
「バカでいいから、一度早く漏らしてみて」
加代子はいつの間に持ってきたのか、コップと麦茶の容器を持ってきて、コップに注ぐと洋子に差し出す。洋子は素直に3ハイの麦茶を飲んだ。
「洋子、悪いけどすぐには洋子もオモラシできないだろうから今日は夕飯をご馳走になってもいい?」
「どうぞ、食べていってください。いろいろお世話になったお礼にご馳走しますよ」
「和也、そう言っても私、外食はいやよ。このままでは外はいや。買い物もいやよ」
「そうか、もう、5時だから。じゃ、しばらくしたら寿司とか、中華とか、ピザとか宅配してもらおうか。店屋ものだけどいいかな、加代子さん」
「ええ、私は何でも。でも、久しぶりにピザがいいわ」
「いいよ。メニューはどっかにあったよな」和也はそのままキッチンへ行った。
「洋子、おむつは大丈夫でしょ」
「ええ、そんなに違和感はないけど、和也の前では恥ずかしかったわ。和也ったらあんなにおむつは要らないって、と言ったのに加代子に言ってしまうんだから」
「和也さんも洋子のことが心配だからよ、分ってあげてね」
「分かっているから当てられているのよ。でもね、和也にも仕返ししようかしら」
「仕返しって」
「和也ね、女装するとかわいいのよ」
「ああ、おむつを替えるのに楽だからスカートを穿いてもらっているというのは聞いていたけど」
「加代子、スカートもそうなんだけど、和也にね、下着のブラジャはもちろん、洋服もそうだし、かつらでしょ。お化粧でしょ。靴でしょ。女装させると本当に私の妹みたいよ。今日もしてもらおうか」
「へえ赤ちゃんに加えて女装もやるの?」
「そう、私の希望でそうしたの。そうしたら和也におむつを当てて赤ちゃんとして可愛がってあげるって約束したのよ。そしたらこれが似合うのよ。和也の女装見てみたい?」
「うん、賛成、見てみたい」
「何の悪巧みの相談してるの?また、女装?洋子も好きだね」
「加代子も興味があるってさ。和也の女装姿を見てみたいって」
「和也さんにお化粧してあげるわ。いいでしょ」
「和也、いいわよね、私におむつをさせたんだから。私に言うことを聞いてよね」
「またですか」
「和也、今日は下着、お化粧もやるけど、今NKKの連続テレビ小説のヒロインが時々チアガールをやっているでしょ。あの服装にしましょう」
「和也さん、ファイトって?」
「そう、そう、足を高く上げて踊るのよ、和也」
洋子はそう言うと寝室へ向かい、箪笥からチアガール用の衣装を持ってきた。洋子が高校時代に着たものでスカートもスコードもシャツも全て真っ赤なものだ。
「和也、これよ。まだまだ着れるから大丈夫よ。そしたら自分でブラジャは付けれるでしょ」
和也はしぶしぶロンパースを脱ぐとおむつカバー1枚の姿になりブラジャを洋子から受け取り付け始めた。
「あら、和也さん、ブラジャに付け方も慣れたものね」
加代子は関心しながら和也の変身ぶりを見ている。和也はおむつの上にスコートを穿きスカートを穿いていく。
「おむつの上だとスコートがキツイみたいだけど我慢してね。次はかつらと」
和也がチアガールの服装になり、茶色のかつらを被ると本当に女学生のようになってくる。
「学生だから薄化粧ね」
加代子は和也に口紅とファンデーション、そしてアイシャドウをほんのりと薄く化粧していく。和也は着せ替え人形のようにおとなしくしていた。
「はい、完成、和也少し踊ってみて」
和也がしぶしぶと立ち上がろうとすると、玄関からピンポーンと音が鳴った。
「あ、ピザだ」
「そうね、私が行ってくる」
3人はピザを食べながら今回の女装のほかにも原宿へ行ったこと、セーラ服に着替えたことなどいろいろな女装の話と赤ちゃんの話をしていた。3人でピザを食べながらコーラを飲んでいると洋子がなにかもじもじしている。
「洋子、おしっこ?」
「うん、トイレに行ってくる」
「だめだよ。約束だろ。一度おむつの中に漏らしてごらん。おむつを替える方法を教えてもらわないと」
「そうよ、洋子、あれだけ水を飲んだからそろそろと思うよ。知らん不利をしているからそこでそのままで漏らしてね」
「そうだよ、分かったね、洋子」
「分かったわよ」
洋子は怒ったように答えたが、次の和也への女装は何にしようかなどの話で女性2人が盛りあがっていた。話が赤ちゃんの衣装や、おむつの話になったとき話の中心は加代子と和也になっていた。洋子はしばらく黙っていたが、それはひそかにおむつを濡らしていたことに間違いなかった。和也も加代子もそんな洋子を見ながらあえて話し掛けなかった。
「加代子」
「どうしたの、洋子」
「加代子、寝室へ行こう」
「洋子、オモラシできた?」
「だから、寝室でお願い」
「だめよ、さっきから言っているように和也さんに汚れたおむつを替える方法を教えなきゃ私は今日帰れないから」
「洋子、オモラシできたの」
「そう」
「そんな恥ずかしがらずに、汚れたおむつを替えてあげるから大丈夫だよ」
和也は、洋子の希望通りに寝室へ連れていくと、洋子を寝かした。そしてその脇にさっき同じようにおむつをセットしていく。
「そうよ、和也さん、それでいいのよ。今度はおむつが汚れているでしょ。だからおしっこが出たところをきれいにしなければいけないわ。まずはおむつを外しましょう」
和也は洋子のスカートを捲りさっきと同じようにおむつを外していく。おむつカバーを外すと「プーン」とアンモニアの臭いがしてくる。いつのまに用意したのか、加代子はウェットテッシュを持っている。
「そう、汚れていない布おむつのところでえお尻についたおしっこを拭いてあげてそして汚れたおむつは丸めて脇に置くの。そしたらティッシュでここをきれいにしてあげないといけないわ」
「いやだ」
洋子はそう言いながら手で目隠しをしているが、下半身は和也のなすがままにされていた。看護婦としては扱いやすい患者の立場もよく理解しているつもりだった。
和也はさっきよく見ることが出来なかった洋子の秘部を見ながらそして触りながら、おしっこで汚れた部分をきれいにしていく。そしてシッカロールを付けると布おむつを当てていった。
「そうね、これで和也さんも大丈夫よ。私が居なくても洋子のおむつを替えてあげられるでしょ」
「うん、大丈夫。ありがとう」
「そうそう、うんちの時は肛門もきれいにしてあげてね」
「加代子、大きい方はトイレでするから」
「和也さん、取り換え方は一緒だから大丈夫よね」
「おしっこでも、ウンチでも大丈夫だよ。洋子のおむつが汚れたら替えてあげるから。赤ちゃんになっていいよ」
「和也、違うわよ。一度だけのおしっこという約束でしょ」
「洋子、おむつの取り換え方を教えてもらうためにでしょう。今後もいつ漏らすかわからないから漏らしたらいつでもおむつを替えてあげるから。分かったね」
「まあ、二人で赤ちゃんごっこをしてください。お互いにおむつをしてお互いにおむつを交換できるなんていいじゃない。それに洋子もおむつにオモラシして結構いい感じだったように思えるよ」
「そんなことないよ」
洋子はそうは言いながらも二人が会話をしている中でそっとオモラシをしたときの感触を思い出していた。温かい感触が下半身からお尻の方までじわじわと浸っていく。その感触は生理の時とは違い、温かい小さなお風呂に少し浸かったというような感じでもあった。
「洋子、ほら、ぼんやりして、オモラシの感触を思い出したの?それとも今度はうんち?」
「違うわよ」
「洋子、まずはとりあえず家にいるときはおむつを当てなさい。俺が居る時は汚れたら買えてあげるし、わかったね」
「洋子、病院に居る時は私が面倒みるからね」
「本当に大丈夫よ」
「それじゃ、和也さん赤ちゃんの洋子をよろしく。でなくて和也さんも赤ちゃんよね。二人の赤ちゃん姿、すごく楽しかった。また、遊びに来るね」


加代子は楽しそうに二人にわかれを告げると、二人の赤ちゃんを残して帰っていった。洋子はおむつをするきっかけを作ってくれた加代子に感謝していた。表面上はおむつを嫌がっていたが、本当は病院でもときどきチビリがあり、どきどきすることがこのところ多かったのが事実だ。病院では目立つといやだから尿パッドを使い、家では和也におむつを当ててもらうことに踏切りがついた1日だった。和也は相変わらずマイペースでおむつを汚す週末赤ちゃんを繰り返していた。
 

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