3.想定外を乗り越えて

面談の日の夜、恵子は美樹からうれしい電話を受けた。アルバイト当日の日時を決めて、迎えに来てもらう駅の名前を聞いて電話を切った。どんな生活が待っているのだろう、でも短い期間でのアルバイト料には満足している。恵子はいろいろな不安を今日の会話から打ち消しては大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせていた。

アルバイトの当日の朝、恵子は美樹からの迎えが待つ駅に降りた。恵子の住む町の駅とは大分雰囲気が違って落ち着いた雰囲気がある。改札を出て、駅前の広場に向かう。ダークブルーの車と言っていたが、そういう車は見当たらない。腕時計を見ると5分前なのでホットとしたも束の間で後から、プッ、プッと小さな車のクラクションが聞こえた。
「恵子さん、こっち」
ダークブルーの車の運転席から美樹が顔を出して手を振っている。恵子も手をあげて合図をすると美樹の車に乗った。助手席には由樹も座っていて、恵子は後部座席に座る。車は静かに発進して10分程度走ると大きな高級マンションの地下の駐車場に滑り込む。エレベータで10階建の10階で降りると一番奥の部屋が美樹と由樹の部屋だ。
「さあ、ここよ。どうぞ」
広くて高級そうな置物が置いてある玄関を通って恵子はリビングに案内された。美樹と由樹はソファに座って、恵子も対面で座る。
「恵子さん、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします」
「じゃ、お茶を淹れましょう。紅茶でいいかしら。それから準備しますのでちょっと待っててください」
由樹はキッチンに行き、美樹は別の部屋へと行った。恵子はリビングの部屋を見渡すと、高級な中にも庶民的な雰囲気を感じさせるような部屋だと思う。
由樹が用意してくれた紅茶を飲みながら、10階の窓から見える風景を見る。近くにビルは全くなく、遠くに高層ビルが小さく見える。
「恵子さん、お待たせ。じゃ、早速始めましょうね」
由樹はソファの前のテーブルに真っ白い布でできた服を置いた。恵子にはそれがどんな服なのか想像できない。
「まずは、お着替えね。まずは今、着ている洋服を脱ぎましょうね」
「あの、ここでですか」
「そうよ。恥ずかしくないわよ」
「あの、窓が開いているので」
「近くにビルはないから覗かれないけど、太陽の光が直接ある中では恥ずかしいかな」
由樹は近くにあったリモコンを持つとベランダへ続く大きな窓に向かって、ピッ、と操作する。すると大きな窓の上からブラインドが降りてきて、下まで移動していく。小さな隙間から太陽の光は漏れているが部屋の中は十分に明るい。
「さ、これでいいかしら」
「ええ、はい」
「じゃ、今、着ている服を脱ぎましょうね。あ、いいの、脱がしてあげるから」
美樹と由樹はふたりで恵子の服を脱がしていく。セーターを脱がし、ブラウスを脱がすと由樹が後から言う。
「赤ちゃんにはブラも要らないから外しますよ」
「え、ええ」
恵子は一瞬嫌がったが、仕方なく言われた通りに従う。腕からブラが外されると恵子は両手でバストを隠す。
「隠さなくてもいいのよ。とってもきれいなバストよ。」
由樹はそう言いながら、白いアンダーウェアを恵子の頭から通して着させて行く。そして次に同じ白い色でできたオクルミに恵子の手を通していく。オクルミは恵子の足元まで届く長さだが、下にブランと伸びている。由樹は恵子が着たオクルミの前のボタンを首元からお臍まではめていく。
「次はおむつしようね」
恵子は遂にきたかと思うと恥ずかしく何も言えないが、由樹は恵子の返事を待たずにソファに白い布おむつとおむつカバーをセットしていく。
「そ、それは」
恵子は病院で経験した薄緑色の紙おむつを想像していたが、ソファにセットされたのは真っ白い布
おむつだった。
「布おむつよ。今ではあまり見かけないかもしれないけど、このエコの時代には布おむつが一番よ。だけど心配しないでね。新品だし、汚れた時はキチンと洗濯して除菌もするから安心してね」
「ええ、初めてみました」
「そうよね。でもねお漏らししたときは早く教えてくれるし、繰り返し使えるし良いことも多いのよ。でも大きなお漏らしのときはやっぱり紙おむつでそのまま始末するのがいいと思ってるのよ。洗濯するのも大変だしね」
恵子はおしっこのお漏らしならまだしもましてや大きなお漏らしは考えてもいなかった。アルバイトの条件でおむつを当てることは仕方なく引き受けたがその先のお漏らしのことは考えたくなかった。
「恵子さん、スカートを下ろすわね」
美樹がそういいながらスカートの留め口を緩めると恵子のミニスカートはストンと音もなく床に落ちた。由樹は恵子のパンテーストッキングに手を伸ばす。
「ストッキングも下ろすわね」
美樹は落ちたスカートを広い、由樹はストッキングを下ろしていくと恵子はピンクのショーツ1枚の姿になった。美樹はそのショーツも下ろそうとする。
「ショーツも脱ぎましょうね」
一言かけてから美樹は一揆に恵子のショーツを下ろしていく。豊満なお尻と臍の下には大人の茂み
が現れる。恵子はすぐさま茂みを両手で隠す。
「赤ちゃんにその毛は似合わないわね。きれいに剃りましょうね」
「いや、そんな話は聞いてませんので」
「あら、想定外ね。赤ちゃんのおむつ姿には似合わないわよ」
恵子はそこまでは考えていなかったのでおとなの証拠の毛まで失うのは拒んだ。由樹は少し悲しい顔をしてもう一度恵子に言ってみるが恵子の態度は変わらない。
「由樹さん、その話は今回していなかったと思うわ。想定していないこともいろいろあって仕方ないわ。次回からは事前に確認しましょう。それより早くおむつを当てないと風を引いてしまいそうよ」
「美樹さん、そうねそうしましょう。恵子さん、じゃ、このおむつの上にお尻を乗せて横になってください」
美樹は恵子の肩を抱きながら恵子をソファに誘導する。おむつの上に恵子のお尻を合わせてから恵子をゆっくりソファの上に横に寝かせる。
「恵子さん、足を開いてね」
恵子は恥ずかしいながらも由樹の手に下半身を任せている。恵子は両手で自分の両目を覆ってその時間が過ぎるのを必死に耐える。
「恵子さん、きれいよ。女性そのものもとてもきれいよ」
由樹はそういった後は布おむつで恵子の大切な部分を隠していく。股を通し、腰からも横におむつを当ててくる。そしておむつカバーの内羽で固定して前の部分をホックを留めていく。
「ほら、できたわよ。恵子さん、布おむつはどんな感じ?」
「紙おむつとは違ったやさしさに包まれたような感じです」
「そう、よかった。それじゃ、オクルミでアンヨも包みましょうね」
由樹は、恵子の足にオクルミを着させていく。美樹は恵子に靴下を穿かせていく。
「恵子ちゃん、涎かけをしますよ。ミルクがこぼれても大丈夫なようにね」
由樹は赤い縁取りをした純白の涎かけを恵子の首からかけると首の後ろで紐を結ぶ。美樹はミトンを取り出してきた。
「小さい赤ちゃんの内は手の爪でお顔をひっかくことがあるので、ミトンをしましょうね。部屋の中だから薄いレースのようなミトンだから暑くはないのよ」
「恵子さん、仕上げはお帽子かしらね。外出用には別にあるけどお家の中ではやっぱり薄手のレースのお帽子よ。さ、これでお着替えはお終いね。早速ミルクを飲みましょうね」
由樹はキッチンへ行き、哺乳瓶に粉ミルクを入れて溶かしていく。そして利尿効果のあるカフェインのサプリメントも一緒に溶かしていく。
「さ、人肌のミルクですよ。最初は飲ましてあげるわね」
由樹はソファに座り、太股に恵子の頭を乗せると恵子の口に哺乳瓶の乳首を近づける。
「はい、アーンして。お口を開けてミルクを一杯飲みましょうね。たくさん飲んでおしっこをお漏らしするのが赤ちゃんのお仕事よ」
恵子は目の前にある哺乳瓶を見ると恥ずかしくて思わず横を向いてしまう。由樹はやさしくその恵子の顔を正面に向けると恵子の唇に哺乳瓶の乳首を入れた。
「さ、恥ずかしくないわよ。ミルクは飲めるわよね」
「ええ、大丈夫です」
由樹は恵子が言葉を出して口を開けた瞬間に乳首を唇に入れ込んだ。恵子は哺乳瓶の乳首の柔らかい感触を感じると少し吸ってみる。ほろかな甘さのミルクが乳首の先から流れてくる。
「もっと、ごくごくと飲まなきゃだめよ。赤ちゃんは3時間毎に飲むのよ」
恵子は仕方なく、乳首から吸いこんでミルクを飲みこんでいく。哺乳瓶のミルクが半分位になると由樹が恵子の頭をなでる。
「そ、いい子ね。ミルクを飲み終わったらお化粧しましょうね。赤ちゃんらしくしてあげるわね」
恵子は頷きながら哺乳瓶の乳首からミルクを飲んでいると、美樹が何かを持って立ち上がり、恵子の顔に向けた。一眼レフのデジカメだった。その瞬間カシャ、カシャという音が連打した。恵子はカメラのレンズの中心を思わず見ていた。
「いいわ、かわいく撮ってあげるからね」
恵子は乳首を離すと思わず首を横に振って抵抗する。
「いや、写真は嫌です」
「写真はお約束でしょ。大丈夫よ。私たちだけのメモリアルですから」
美樹は構わず写真を撮り続けていく。記念の写真を撮られることは確かに約束はしていたが、いきなりミルクを飲んでいるところを撮られるとびっくりした。恵子は仕方なくすましてそのままミルクを飲み続けるとほどなく空になった。
「恵子さん、おいしかったかな。じゃ、お化粧しましょうね。私たちは写真はアマチュアだから、お化粧したら写真館で写真を撮ってもらいますよ。そのためにもお化粧しましょう」
「外での写真は嫌です」
「あら、悪い子ね。大丈夫よ。恵子さんだと分らないように頬は少し濃く赤くしてあげるし、目もキューピーさんのように大きくしてあげて。マスカラでまつげも太く大きくカールしているようにしてあげるから。お化粧には少し時間がかかるからおしゃぶりをして我慢してね」
由樹は恵子の口から哺乳瓶を取り上げると今度はおしゃぶりを口に入れる。
「恵子さん、おしゃぶりもチュウチュウと吸ってみて」
恵子は恥ずかしそうにおしゃぶりを吸ってみる。由樹はそれを見ると安心して恵子にお化粧をし始めた。由樹が念入りにお化粧をし始めて、30分も経っただろうか、恵子は軽い尿意を感じた。このマンション来て紅茶を飲み、ミルクを飲んだせいだろうか。その尿意は少しずつ大きくなっていくのが分かるがまだ、大丈夫と恵子は自分にいい聞かせる。
「出来たわ、かわいいわよ」
由樹が恵子にそう言うと同時に美樹はもうデジカメで写真を撮っていた。恵子は恥ずかしいがもう好きにしてと思い、気にしないようにした。顔の肌はほのかに赤みを帯びた白さに頬だけが少し濃く赤く大きな玉のようになっている。目はパッチリとしてカールされたような大きなまつげが恵子とは思えないようにさせている。唇には艶が出され、自然な赤が強調されていた。
鏡を覗くといつもの自分の姿の面影もない別人のようなかわいい女の子というよりアニメに出てくるような目のぱっちりしたかわいい赤ちゃんの顔になっていた。
 

おとなの赤ちゃん返り
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