4.記念写真

「きれいよ。恵子さん、記念にプロのカメラマンに写真を撮ってもらいましょうね」
美樹が手鏡を持ってきて恵子に渡す。恵子はすぐに自分の顔を見てみるとそこにはどう見てもかわいい女の子の赤ちゃんとしか思えない顔があった。お化粧はもちろんだが、涎掛けと赤ちゃん帽子がさらに赤ちゃんらしさを際立てさせている。
「恵子さん、じゃ、お靴を穿いてベビーカーに乗って地下の駐車場まで行きましょう」
「いいです。歩きます。小さいベビーカーには乗れないでしょう」
「大丈夫よ。双子用のベビーカーを用意してあるの。それに中敷きを取ってもらってあるから横はゆとりがあると思うわ」
「双子用ですか?」
恵子はベビーカーに乗るのは恥ずかしいので歩くと言ってみたが、双子用とは想像していなかった。そう言えば大きな玄関の隅に大きなベビーカーが置いてあったのを思い出した。
「玄関でお靴を穿きましょうね」
美樹は恵子を連れて玄関に行くと真っ赤なかわいい靴が置いてあった。美樹はその靴を恵子に穿かせていると、由樹はベビーカーを玄関に真ん中に移動させた。
「双子用のベビーカーだから大きいの。でもぎりぎりで玄関を通ることができるのよ」
美樹は恵子をベビーカーに乗せると確かに横はゆとりがあるが、身長は合わないので窮屈だ。恵子は乗せてもらうというより自分で足を入れて狭いベビーカーに腰を落とす。
「なんとか大丈夫。じゃ、出発」
地下の駐車場に着き、クラウンに乗って15分ほど走ると大きなスーパーがあった。駐車場でまたベビーカーに乗せられると店内に行こうとする。
「あの、恥ずかしいからやっぱり嫌です」
恵子は誰かに顔を覗かれてりしたらどうしていいか分らず、美樹と由樹に駄々をこねた。
「大丈夫よ。あなたは知らんぷりをしていればいいのよ。話しかけられても何も話さないでいいの。お人よしさんが恵子さんの顔を見たり話しかけてくるでしょうけど、私たちが追っ払うから大丈夫よ。恵子さんは知らんぷりしていなさい」
「で、でも」
「じゃ、行きましょう。きれいな写真を撮ってもらいましょう」
スーパーの店内に入り、エレベータで3階に降り、少し歩くとペンギンマークの写真館が現れた。受付をしていると、早速暇そうな中年女性が近寄ってきた。
「双子さんの赤ちゃんですか」
女性はベビーカーの中を覗くとびっくりして目を開く。
「あら、大きな赤ちゃんですね」
「ええ、この子は体だけは大きくなったのですけど、まだ赤ちゃんで話すこともできないのです」
「それはお世話も大変ですね」
「それももう、ミルクはもちろんですけど、おむつ替えも大変です」
「あら、こんな大きな体をしておむつも当てていらっしゃるの」
「ええ、まだ赤ん坊同然ですので」
恵子はミルクはまだしもおむつのことを話されると恥ずかしい。プッくりと脹らんでいる下腹部を見ればたっぷりのおむつを当てていることが服の上から見ても分ってしまう。恵子は美樹の言う通りなにも話さず黙って下を向いていた。
「でも、本当におむつを当てているという感じでお腹のところが脹らんでいますわね」
「ええ、そうですよ。家では布おむつですので外出の時はたっぷりと当てないと吸収力は紙おむつほどではないですから」
「あら、いまどき布おむつは珍しいですね」
美樹はそろそろの中年女性の相手も嫌になってきたところで、由樹の呼ぶ声にほっとする。
「用意ができたからこっちに来て」
「それでは失礼しますね」
「あら、お写真を撮るの。いいわね」
美樹はベビーカーを押して、写真館の中へ進んでいった。恵子は中年女性がようやく離れてくれたことでようやく安心したが、その緊張からかマンションを出る前に感じた尿意がより強くなっていた。さらに写真館での撮影で緊張が高まると恵子は足をもじもじしながら尿意に耐えていた。
「これが最後の一枚ですよ」
カメラマンのその声に恵子はようやく安心したが、もう尿意は限界に達していた。カメラマンが奥の部屋に行くのを確認すると、恵子は由樹に耳打ちした。
「あの、オトイレに行きたいの」
「大丈夫よ、おむつを当てているからお漏らししていいのよ」
由樹も恵子に耳打ちすると会計が終わった美樹と一緒にベビーカーを押して店から出ていく。恵子は店内をキョロキョロすると目指すトイレの看板を見つけた。もうどうしようもないくらいに漏れそうな尿意に耐えかねて恵子はベビーカーから降りようとする。
「あら、どうしたの、だめよ、恵子さん」
恵子は美樹にあそこにあるオトイレに行きたいと訴えるが、美樹も恵子の体をベビーカーに押しつける。
「恵子さん、赤ちゃんになって初めてのお漏らしだから仕方ないけど、おむつの中にお漏らししましょうね。さ、お家に帰りましょう」
美樹はベビーカーを押していくと恵子は動き始めたベビーカーからトイレの看板を悲しげな目にで見つめていた。トイレの看板が視界から消えると恵子はまた尿意と戦っていた。スーパーの駐車場に着き、ベビーカーから降りて車に乗る。恵子は少しの移動でも股を付けた状態でおしっこを我慢しながら少しずつ歩いていく。
「恵子さん、早くお漏らしして楽になりなさい」
恵子は大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせながら車にようやく乗り込む。美樹は運転席に、由樹が後部座席に乗って恵子にやさしく声をかける。
「恵子さんは赤ちゃんだから早くお漏らしして楽になりなさい」
「始めは量が分らないからたっぷりと布おむつを当てているから大丈夫よ」
美樹はそういうと車を出した。15分ほどのマンションまでの移動時間は恵子にとってとても苦しい時間だった。由樹が右手で恵子の手を握り、左手で肩を抱かれて、よし、よしと言われ続けていると恵子はもうお漏らししてしまおうかと悩む。でも、恵子は自分にさらに大丈夫と言い聞かせていた。車がマンションに着き、地下の駐車場に入り、美樹は車のトランクからベビーカーを取り出して車のドアまで移動してきた。由樹は恵子の手をとり、車から恵子を下ろすと恵子はそこに立ち尽くした。
「あ、もう、だめ」
恵子はベビーカーの前で棒立ちになって下を向き、涙をこぼしていた。美樹と由樹は恵子がようやくお漏らしをしていると確信すると何も言わずに待っている。由樹は恵子の肩を抱き、いいのよ、いいのよとやさしく声をかける。恵子はその言葉に甘えながら出し始めたおしっこを最後まで出し切った。
「お、終わったの」
恵子はおしっこをおむつの中に全部出し着ると小さな声で呟いた。由樹はより強く恵子の肩を抱く。
「おしっこは終わったかな。上手にできたわね。じゃ、お部屋でおむつを替えましょうね」
美樹と由樹は恵子をベビーカーに乗せるとエレベータで最上階の部屋へと向かう。
「そう、ようやくお漏らしができたのね。じゃ、おむつを替えましょうね」
由樹は新しい布おむつとおむつカバーを準備しながら恵子の顔色を見ている。恵子は少しづつ冷たくなっていく布おむつが気持悪くなってきた。お漏らしをした直後は暖かい感触がお尻に広がっていたが、おむつカバーにしっかり包まれている布おむつは少しづつ肌にべっとり感を出していた。恵子は黙って頷いて由樹のおむつ替えを待つしかなかった。
由樹はおむつカバーを広げ、その上に布おむつを縦横に重なり合わせていくと、今度は恵子のオクルミを脱がしていく。両足からオクルミが脱がされ、おむつカバーのホックを外されていくと思わず、止めて欲しいと言ってしまいそうだが、かなり冷たくなってきているおむつから早く解放されたい気持ちの方が強かった。由樹が恵子のおむつカバーを外し、黄色く染まった布おむつを外すとプーンとアンモニアの臭いがした。
「クチャイ、クチャイ」
由樹は恵子をからかうようにそう言いながらおむつを外していく。恵子は裸体の下半身と自分のおしっこが見られている恥ずかしさに耐えながらすぐに股を閉じた。
「恵子さん、股を開いてね。おしっこをきれいに拭きますからね」
由樹はお尻拭きで恵子の下半身を丁寧に拭いていく。大人びた毛から女性の大事なところからアヌス、そしてお尻に太股をきれいにしていく。
「おしぼり持って来たわよ」
美樹が台所から暖かいおしぼりを持ってきた。かすかに見える湯けむりが暖かさを感じさせる。
「おしぼりで仕上げをしましょうね。ほら暖かいでしょ」
恵子はそのおしぼりの暖かさに自然と下半身を由樹に任せるようになっていた。美樹はまた次のものを持ってきた。
「はい、シッカロールよ」
由樹はおしぼりの後、シッカロールを受け取ると丹念に恵子の下半身に塗っていく。
「恵子さん、おむつ被れにならないようにたっぷりと塗りましょうね」
「由樹さん、布おむつの枚数はその位でいいみたいね」
「そうね、今回もこれくらいで行きましょう。おしっこも漏れていないようだし、大丈夫ね」
由樹はシッカロールを置くと、恵子の両足首を持って上げ、空いたお尻に素早くおむつカバーに布おむつがセットされた一式を入れ込む。恵子の足を下ろすと、朝と同じように布おむつを当てていき、おむつカバーを閉じる。そしてオクルミで両足を包むとおむつ交換が終わった。
「恵子さん、次はミルクよ」
美樹が哺乳瓶入りミルクを持ってきて、恵子の口に入れようとする。
「また、飲むのですか?」
「そうよ、赤ちゃんは3時間おきにミルクを飲むのよ。そして飲んだらまたお漏らしするの。赤チャンの大事なお仕事よ」
恵子はミルクを飲むのはいいが、妙にトイレが近いような気がして心配だった。事実、今おむつ交換をしてもらったのにもう次の尿意を感じている。それを心配しながらも仕方なく恵子は哺乳瓶の乳首からミルクを吸っていた。
 

おとなの赤ちゃん返り
inserted by FC2 system