5.お手伝いされて

美樹の運転するクラウンでスーパーに夕飯の買い物に行く。食料品売り場には買い物客がなにか安くておいしそうな物はないかと物色している。恵子はロンパースだけでは太股から足元まで見られるし冷蔵庫のようなスーパーは寒いと言って肌掛けをすることを許されていた。そのロンパース姿でベビーカーに乗り食料品売り場を見て行く。それでも上半身はロンパースに大きな涎かけに赤ちゃん帽ではベビーカーに乗ってる恵子はじろじろと見られる。恵子は下を向きながら女性と男性の視線を受けないようにしていた。
「あ、大きな赤ちゃんだ」
いたずら小僧という感じの小学校低学年の男の子がそう言いながら恵子に近づいてきた。美樹と由樹は恵子をチラと見て注意を払うがそのまま食料品売り場をゆっくりと歩いている。
「本当に大きな赤ちゃんだね。大人の体なのに赤ちゃんなの?」
恵子は恥ずかしくて下を向いたままだ。美樹と由樹にこの小さな男の子を追い払ってもらいたいが、美樹と由樹は黙っている。
「ねえ、お姉ちゃん、本当に赤ちゃんなの?」
恵子はしつこいわね、と思いつつも何もできないで男の子が去っていくのを祈るしかない。ようやく由樹が振りむいてくれたようだ。
「本当に赤ちゃんなのよ、坊や。だから赤ちゃんのお洋服を着ているし、ベビーカーにも乗っているのよ」
「ふーん」
男の子は納得がいかないという様子で恵子の頭から上半身、そして下半身をゆっくりと眺めていく。そしてやっぱり納得がいかないという顔をして恵子を見つめていると男の子は行動を起こした。
「キャー」
恵子は思わず叫んだ。男の子は恵子の下半身を隠していた肌掛けを手に持っていた。恵子の下半身が露わになってしまって恵子は思わず叫んでしまったのだ。美樹と由樹は微笑ましいという顔をして男の子のその行動を怒りもしない。恵子はおむつでプックリと膨らんだお腹にミニスカート付きのロンパース姿と太股から足元までもっちりとした肌がむき出しになってしまったことに恥ずかしさがこみ上げてくる。
「返して」
恵子は必死になって男の子に哀願するが、男の子は平然として肌掛けを手に持ったまま恵子の脹らんだお腹をじっと見つめている。
「本当におむつもしているんだね。やっぱり赤ちゃんなんだ」
「返してよ」
恵子はさらに哀願するが男の子はにやにや笑いながら、こんな大きな赤ちゃんもいるんだという顔をして一人で納得している。恵子の悲鳴で数人がやってきて彼らも大きな赤ちゃんなのね、という呆れたような顔をして恵子を見ている。
「坊や、そうよ、この子はまだお漏らしするのでおむつをたっぷりと当てているのよ。お腹が脹らんでいるでしょ。おむつだけじゃなくて哺乳瓶からミルクも飲むし、おしゃぶりも吸っているのよ。分ったかな」
「へえ、そうなの。でも今はおしゃぶりをしてないよ」
「ええ、いいわよ。じゃ、めぐみちゃん、おしゃぶりしましょうね」
由樹はバッグからおしゃぶりを取り出すと恵子の口にあてがう。恵子は皆の視線の中、恥ずかしさに耐えながらもおしゃぶりを咥えると男の子と反対方向に首を曲げると目を閉じてしまう。男の子はそれではおしゃぶりをしている姿が見えないと反対方向に移動するとおしゃぶりをしている恵子の顔を覗き込む。
男の子の気配を感じて恵子はうっすらと目を開けると男の子の顔がすぐ近くにあった。
「イヤ、見ないで」
恵子はまた反対方向に顔を向けてしまう。男の子は面白がって何回もそんなことを繰り返した。周りにいる人間にはおしゃぶりをしている恵子の顔が移動しなくても見えてしまう状況を男の子が作り出していた。
「さ、もう、いいかな、坊や。もう分ったでしょ」
その時間はたいして長くはなかったと恵子は思うが、エアコンが強い肉売り場で下半身を露出していて、頼りの肌がけを取られていた状態では恵子の下半身に影響が出ないわけがなかった。
「返してくれる」
「うん、はい」
男の子はようやく肌掛けを美樹に返すと立ち去っていった。美樹は恵子に肌がけをかけてやるが、しばらくの間、肌から離れた肌がけはエアコンの冷気で冷えていた。
「あー、おしっこしたくなっちゃた」
恵子は小さな声で言ってみたが、肌がけが戻ってきた安堵はあるにせよ今度は尿意と戦うことになった。由樹と美樹はまた夕飯の支度のために肉売り場を物色している。肉売り場に魚売り場や野菜売り場を何回行ったりきたりしてるのかと思われるほど長い時間と感じているのは強くなるばかりの恵子の尿意のせいだろう。男の子が肌がけを取ってしまったという事件のためもあるが、肌掛けを当てていても強いエアコンは恵子にとっては強敵なのだ。美樹と由樹はまた肉売り場の方へ向っていく。
「あー、もう漏れちゃう」
恵子はまた小さな声で言いながら必死に我慢するが、強いエアコンと利尿効果のあるサプリメント入りのミルクの効果は大きい。両足を肌掛けの下でもじもじとしながらお腹を押さえてみたりベビーカーの中で座る位置を変え見たりとしてみるが、強い尿意はそんなことでは収まらない。そんな恵子の様子をチラチラとみていて美樹がようやく買い物籠に商品を入れていく。恵子はその様子を見るともう少し、もう少しだから我慢しようと思うが、限界はもう訪れていた。
「あ、出ちゃった」
恵子は涙をこぼしながら少しチビッテしまったおしっこをまた我慢するが、もう耐えきれなかった。そのままおむつの中におしっこを出し始めると恵子の顔は苦しい顔から少しずつ安堵の顔に変わっていった。おしっこを全部出し切るともじもじしていた恵子の下半身が動かずに安定していた。美樹と由樹はそんな様子を感じると、テキパキと商品を籠に入れてレジに向かう。夕方で混んでいるレジを済ます頃には恵子はおしっこで冷えてきたおむつに耐えきれなかった。
「あの、替えてください」
恵子は小さな声で由樹にいうと、分ったわという顔で美樹と相槌を打ってトイレの方向へ移動する。一般トイレの隣にあったおむつ替え室のことを思い出しながらその場所が近くなってくるとようやく恵子は少し元気が出てくる。おむつ替え室でのおむつ替えは嫌だけど、もうそんなことを言ってはいられないほど、おしっこ濡れて冷えてきたおむつは気持が悪い。早く替えてほしいと恵子は素直に思っていた。
「あら、故障中だわ」
見覚えのあるトイレの近くに来てみると美樹がびっくりして大きな張り紙を指差した。由樹もその張り紙を見ると困った顔をした。一番困ったのは気持悪いおむつに下半身を覆われている恵子だ。
「故障中ならどこで替えてもらえばいいの」
恵子は目に涙が浮かんでくるのと同時に呆然とその張り紙を見つめる。その時ガードマンの制服を着た中年女性が近寄ってきた。
「どうかなさいましたか」
「ええ、おむつ替え室が故障と書いてあるので」
「そうなんですよ。台座が壁に付いたまま動かなくなってしまいまして、今業者に修理を依頼中です。でもなぜおむつ替え室が必要なのでしょうか」
中年女性のガードマンは不思議そうな顔をしてベビーカーに乗っている恵子の顔を見る。想像はできたのだろうが、やっぱり言葉で説明しないと中年女性は分らないようだ。
「実はこの子がお漏らししてしまっておむつを替えようと思ったのです。体は大きいですけどまだ赤ちゃんですので」
「あら、それは大変ね。じゃ、私が替えて上げましょう。私も寝たきりの母の下の世話を随分しておりましたので慣れていますよ」
「い、いえ、ガードマンさんにそんなことはお願いできませんので」
「いえ、大丈夫です。警備の仕事の他に昼間はお客様の買い物を快適にしていただくためにお手伝いをする仕事の方が多いんです。ですから任せてください」
「ありがとうございます。でも、どこで替えればいいのでしょう」
恵子は少しずつ進展する中年女性との会話にやきもきしながら、スーパーの中でおむつを替えられる場所はあるのだろうかと心配しつつも中年女性に期待するしかなかった。
「あのトイレは広いですからそこで替えてあげますよ」
中年女性は一般トイレとは反対側の壁にある大きな緑と赤のボタンのある場所を指差した。そのボタンの隣にはよく見れば自動ドアがあるようだ。中年女性はその車椅子用のトイレが使用されていないことを確認すると大きな緑色のボタンを押した。するとその横にあった壁が自動ドアでゴロゴロと音を立てて開いた。その扉の奥には奥に洋式便器があり、手前に荷物入れがあり、入口の脇には手荒の洗面台があった。そしてそれらの中心には数人が入れそうな空間があった。
「ここならを赤ちゃんを寝かしておむつを替えられますよ」
「あら、広いのね。知らなかったわ。ここなら替えてあげられそうね。ありがとうございます」
美樹は初めてみるような顔で中年女性にお礼を言う。中年女性はベビーカーを押して中に入ると恵子をベビーカーから出そうとする。
「今、ここにシートを引きますから」
由樹はバッグからシートを出すと床に敷く。ほぼ同時に恵子が中年女性に付き添われてシートの上に寝かせられた。
「あの、おむつ替えは私たちがやりますから」
「いえ、お客様の困ったことに対応するのが私の役目ですから。お任せください。それにおむつ替えも懐かしいので。死んだ母の世話を思い出します。ですので、私にやらせてください。替えのおむつを用意してもらえますか」
中年女性は絶対譲らないという感じでもう恵子のロンパースの股のホックを一つずつ外し始めた。
「本当の赤ちゃんの世話ができるなんて懐かしく、うれしいです。ですからお任せください」
そう言いながらパチ、パチと恵子が着ているロンパースの股にあるホックを外していく。美樹と由樹は相槌を打って、おむつ替えはお任せしようと決めると、由樹はバッグの中から替えのおむつとおむつカバーを出した。
中年女性は恵子のロンパースのホックを外すと一揆に腰の方へ上げると可愛くプックリと膨らんだおむつカバーが現れた。
「あら、もしかして布おむつですか」
「ええ、そうです。早くお漏らしを教えるようなって欲しくて。それに若い女性のお肌にも優しいですので」
「可愛い大きな赤ちゃんね、お漏らしなのね。今おむつを替えてあげますからね。気持よくなるからね。そうそう、この子のお名前は?」
「めぐみです」
「そう、めぐみちゃん、もう少しですからね。濡れたおむつは気持悪いわよね。今すぐですからね」
中年女性はおむつカバーのホックもパチ、パチとゆっくりそれを楽しんでいるように外していく。おむつカバーを外すと中年女性はまた驚く。
「まあ、布おむつといってもこれはバスタオルですか」
「ええ、ちょっと事情があって布おむつを切らしてしまって、使わないで締まったままのバスタオルを利用しようと思いまして」
恵子は見知らぬ中年女性におむつを替えられている自分を思うと恥ずかしさから自然と両手で自分の目を覆って我慢をしていた。もうすこしで気持悪いおむつから解放されるからと自分に言い聞かせていた。
中年女性は納得したような顔をして、汚れた布おむつを外していく。アンモニアの匂いが広いトイレに少し広がっていく。恵子から外した汚れたバスタオルのおむつの端を持って由樹に渡すと由樹はすぐにそれをビニール袋の入れた。おむつカバーも同じように締まってお尻拭きで恵子の股をきれいにしていくとアンモニアの臭いも少しは和らいできた。
由樹が出したシッカロールで恵子の股をきれいにしていくとトイレの中の空気は大分よくなってきた。
「さ、替えのおむつですよ。お尻の下に入れますよ」
中年女性は右手で糸も簡単に恵子の両足くびを掴むと上で持ち上げた。左手で由樹からおむつカバーを受け取ると器用に広げて恵子のお尻の下に敷いてゆく。そしてバスタオルのおむつを受け取るとおむつカバーの上に敷いていく。
「さ、準備ができた。おむつを当てるわよ」
中年女性は恵子の足を下ろすとおむつを恵子の股から通し、おむつカバーを当てて行く。カバーのホックをはめていき、紐を締めるとおむつカバーからはみ出たおむつをカバーの中に押し込んでいく。そしてミニスカート付きのロンパースを下ろして股にあるホックをはめていく。
「さ、タッチしてね」
中年女性は恵子の手を取って恵子を起き上がらせるともう一度おむつがカバーの中に入っていることを確認し、恵子に笑いかける。
「いい子ちゃんね。おむつ替えも泣かないでいい子でできたわね。また、お漏らししたらいつでも言ってくださいね」
「はい、ありがとうございました。ずいぶんと慣れていらっしゃいますね」
「事情はさっき言ったとおりですし、赤ちゃんのお世話は楽しいですよね。うれしいですよね。それでは、失礼します」
中年女性はトイレの中にある大きな緑のボタンを押すと自動ドアが開いた。由樹と美樹は恵子をベビーカーに乗せると何もなかったように駐車場へ向かった。

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保男はスーパーでテープ式の紙おむつを探してみた。大人用は味気ないので、子供用を見てみるがサイズ的に不安だった。その中でビッグサイズという大人用でもなく子供用でもないのを見つけるとすぐにレジに向かった。
マンションに帰りパッケージを開けて1枚の紙おむつを取りだした。広げてみると結構大きい。床に広げたまま敷いてみるとここにお尻を置いて後はお尻から股にかけてお腹の方に引いて、そして横からも引いてテープの紙をはがして張ればいいんだなと一人で想像しながら確認する。
ミルキーアルバイトの時は全部やってくれたから恥ずかしさだけだったけど一人でおむつを当てるのは何かむなしい。むなしい気持ちが出ると保男はやっぱりこういうことをしていてはいけないと思い直す。でも目の前に広げられた紙おむつを見ているとやっぱり赤ちゃんのようにおむつを当てられてお漏らしをしておむつを交換してもらったときのことが頭から離れない。
ときどきはこうして赤ちゃんのようにおむつを当てるだけでいいから、と決心すると保男はズボンを脱ぎトランクスも脱いだ。そのまま広げられた紙おむつの上に座ってみる。
「いいんだ、時にはこうして赤ちゃんになるだけだ」
保男はもう一度自分に言い聞かすと足を広げて股から紙おむつをお腹の方に引き寄せた。お尻から股にかけて優しく感じるその感覚にもう保男のペニスは大きくなっていた。横からも紙おむつを引いてテープを付けてみる。下半身が紙おむつに包まれるとパンツ式とは違う感覚が保男のペニスをさらに刺激する。両足の太股を付けてみると股に食い込むおむつがはっきり分りそれがさらに刺激してくる。
「パンツ式よりは布おむつに近いかな。でもやっぱり紙は紙だよな」
小さな声で独り言を言ってみる。そのまま床に寝ころんでおむつの感触を味わっているともうペニスはいつ放出してもいいような状態だった。
保男はいつものようにティッシュを3枚手にとるとペニスにかぶせてしごき始めた。ティッシュ無で紙おむつの中に出してもいいのだが、紙おむつはお漏らしのため、赤ちゃんは大人の液体でおむつを汚さないと一線を引いて置きたかった。
ミルキーアルバイトでの初めてのおむつにお漏らし、そしておむつ交換されたこと思いだしながらペニスをいじくっているとそろそろだった。もう一度ティッシュがペニスを包んでいることを確認すると手でさらにしごく。
「あー」
嗚咽と同時に保男はザーメンを放出した。ティッシュはすぐに濡れてくるが渇いた部分でさらにザーメンを拭いていく。少しそのままの状態で天井を見つめた。赤ちゃんになって赤ちゃんらしくないことをしてしまったが保男には満足感と安堵感に満ちていた。
アルバイトで経験した布おむつとは違うけれどザーメンを放出したことで保男は満足だった。テッシュでペニスをきれいに拭くとティッシュを取り出しそのまま少し横になったままアルバイトのことを考える。
そう言えばあのアルバイトは定期的に実施しているはずだ。保男は携帯でそれを確認すると募集のボタンをクリックしていた。2回目の応募であることを強調して応募を済ませると保男は尿意を感じた。そのまま横になったままお漏らしでも良いけど洩れてしまいそうで思わず起き上がり椅子に座った。たぶん1回のおしっこ位は余裕で吸収してくれるのだろうけど最初は心配なので起きてお漏らしをすることにした。テープ式のおむつは初めてなのだから。
椅子に座ったままチロチロと出してみた。おしっこはすぐに吸収されているようだ。安心してさらに踏ん張ってみる。
「いいんだ、時には赤ちゃんになろうね」
そう自分に言い聞かせると保男はおしっこを漏らしていた。暖かい液体をお腹に感じるがすぐに吸収してくれる感触がある。アルバイトの時の布おむつより確かに吸収性はいいようだ。でも下半身を汚したことに変わりはない。布おむつをもう一度という憧れは2回目のアルバイトが決まるまではだめなのだろうか。なんとかとしたい思いつつもお漏らししたままのおむつのままでその時間を費やす。
「お漏らししたの?おむつ替えて上げるね」
そんな事を言ってくれる人がいるはずもないのに自分でそう言っては赤ちゃんのようにその時間を過ごした。でも、肌に付いているだろうおしっこのことを考えるとやっぱり気持悪くなってきた。
保男はシャワーを浴びてきれいになるとまた、テープ式の紙おむつを当てて今度はそのままズボンを穿いて過ごした。

 

おとなの赤ちゃん返り
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