7.予行演習

リビングに電子音が軽やかに響いた。風呂の準備ができたことを知らせる音だ。
「恵子さん、お風呂の準備が出来たわよ。お漏らしは大丈夫。夕飯前からお漏らししていないけど」
3時間毎に飲まされる利尿効果付きのサプリメントが入ったミルクのおかげで恵子は尿意が強かったが由樹と美樹の人生観の話しなどで恵子は夢中で尿意のことはあまり感じなかったが、その一言で自分の強い尿意に気付いた。
「あ、あの、出ちゃいそうです」
恵子は急な強い尿意を感じて思わず由樹と美樹に哀願してしまうが、由樹と美樹は平然としている。
「恵子さん、明日はお出かけよ。恥ずかしくないように練習しましょうか」
「何の練習ですか。どこへ行くのですか」
恵子は不安な気持ちが強くなってくると尿意もそれに連れて強くなっていく感じがする。
「明日は幼児デイサービスへ行くのよ。友達が経営している場所でね。ようやくOKをもらったのよ。かわいい幼児さんたちと一緒に遊べるわよ」
「幼児デイサービスですか」
「そう、高齢化社会で老人もデイサービスという名前で半日から1日を一緒に過ごしてケアしてくれるサービスがあるでしょ。それと同じで面倒を見れない幼児を預かってくれるサービスを幼児デイサービスというの」
「私が幼児としていくのですか」
「そうよ。少しだけ赤ちゃんから大きくなった幼児という設定よ。だからあれは練習しておいた方がいいと思うの」
恵子は明日行くところは保育園か幼稚園のような場所だと想像したが、それと練習するというのが理解できない。
「練習というのは」
恵子は恐る恐る聞いてみる。聞きたくはないが、聞かなければ不安でいられない状況だ。
「幼児デイサービスではね。皆で遊んだり、食事したり、お昼寝したりですけど、トイレトレーニングもするのよ」
「トイレなら一人で行けますから大丈夫です」
「恵子さんはまだおむつを当てている赤ちゃんという設定よ。それはだめなの。でもね幼児さんたちの前でお漏らししたおむつを替えられるのは嫌でしょ。だからオマルに用を足すのよ。だからその演習を今しておきましょう」
恵子はおむつにお漏らしをするのも嫌だが、由樹と美樹の目の前でオマルに跨っておしっこをするのも耐えられない。
「私、トイレに行きますから」
恵子は幼児デイサービスでは必死にトイレに行くことを訴えるが、由樹と美樹はガンとして聞き入れてくれない。
「恵子さん、おむつを卒業した幼児はトイレに連れていってもらって見守られておしっこをするのよ。次におむつは当てているけどおしっこと教える幼児はオマルに跨っておしっこをするの。それとおしっこを教えられないおむつを当てている子はおむつにお漏らしをして替えてもらうの。この3段階しかないでしょう。恵子さんはおむつを当てているけどおしっこを教えられない幼児という設定で申し込んだのよ。だから、オマルに上手におしっこができるように練習しましょう。一度しておけば大丈夫でしょ」
「嫌です。そんなこと。幼児さんたちの前でオマルにおしっこなんてできません」
恵子は思わず強い口調で断固として譲らないという顔で訴えた。
「あらあら素直な恵子さんが今日は素直でない赤チャンになってしまったわね」
思わず強い口調でノーを突きつけた恵子だが、強い尿意がまた襲ってきている。恵子は今までと同じようおむつの中にお漏らしをして早く楽になりたいという気持ちが湧いてくる。
「じゃ、おむつにお漏らしをして皆の前でおむつを替えてもらうように変更しましょうね」
「そ、それも嫌です。幼児デイサービスではトイレに行かせてください。お願いします」
由樹と美樹は顔を見合わせてどうしたものかと思うが、いい案がないかどうかを探す。
「恵子さん、おむつにお漏らしはもう赤ちゃんの生活でできるわね。その次の段階のおむつを外してオマルでおしっこするのが嫌ならそのままおむつの当てままでオマルに跨ることに慣れましょう。そうすれば皆におしっこが出るところを見られなくてその上オマルに慣れることができるわ」
美樹は名案とばかりに両手をピシャと打って喜ぶ。恵子はいいのか悪いのかよく分らないまま今まで通りおむつにお漏らしすればいいのねと早合点をしてしまうほど、もう尿意が限界だった。
「あの、おしっこが」
恵子はもう何も考えられずにおしっこを訴える。由樹と美樹はおしっこを訴える幼児をやさしく受け入れてリビングの真ん中にかわいいウサギのオマルを置くとそこに恵子を座らせる。
「あの、嫌です」
恵子はオマルに跨ることに恥ずかしさを感じるが、もう強い尿意にたえることができない。
由樹と美樹はおむつを当てたままの恵子をオマルに座らせるとやさしくつぶやくのだった。
「恵子さん、おむつを当てているから見えないわよ。早くおしっこを出して楽になりましょうね」
由樹は恵子の頭をやさしくなで、美樹は恵子の肩をやさしく叩く。恵子はもう素直になるしかないと思うとそのままおしっこをおむつに出し始めた。最初はチロと出たおしっこをもう一度我慢して止めていると由樹も美樹はやさしく撫でることを止めずに呟く。
「恵子さんは赤ちゃんよ。早くお漏らしして楽になりましょうね」
その言葉を気板恵子は素直に受け入れ、おむつの中におしっこを出し始めた。布おむつが急に暖かい液体で満ちていく。やがて恵子の下半身は長い時間我慢していたおしっこでヌルヌルになっていく。由樹と美樹にやさしく撫でられながら放尿が終わると恵子はホッとため息をついたがその間に美樹が発するデジカメのシャッター音に今さらながら気づくのだったが仕方ないとあきらめた。
「さ、汚れたおむつを外してあげるからお風呂できれいに洗ってきなさい」
由樹はオマルに跨ってる恵子を立ちあがらせて床に寝かせるとおむつカバーを外していく。そしてまだ濡れていないおむつの部分でまだ濡れている肌をきれいにするだけだった。
「恵子さん、後はお風呂で自分で洗ってきてね」
恵子はようやく1日の終わりのお風呂できれいになれると思うとすぐに立ち上がり風呂場へと小走りで向かった。
恵子は湯船に浸かり、明日は幼児デイサービスかと思うと恥ずかしいと思うが、赤ちゃんの生活から少し大人の世界の幼児になるのは少し早いような気がした。明日はどんなデイサービスのなのか不安に駆られながらも体をきれいに洗って風呂を出た。
風呂を出た後は寝ている間は吸収性がいいからと股式の紙おむつを当てられ、夜中にお漏らししたら替えやすいようにパジャマではなく膝位までの長さのかわいいベビードールなネグリジェを着させられた。そして恵子は乳酸菌たっぷりなビスコに丸いボーロを食べながら哺乳瓶でミルクを飲まされた。今度のミルクには睡眠薬が混ざっている。
しばらくすると恵子はあくびをした。まだ夜の9時を過ぎたばかりなのにだんだんと眠たくなってくる。
「恵子さん、寝んねの時間かな。明日は幼児デイサービスだから今日はもう寝ましょうね。やっぱり赤ちゃんの恵子さんの方がいいわね。デイサービスにもそういう風に扱ってもらいましょうね」
恵子はそれがどういうことなのか、さっきの練習の時の会話を思い出そうとしながらももう考えられないほどに眠い。
「さ、ベッドに入りましょう」
恵子を赤ちゃん部屋のベッドに横にさせると、由樹はブラウスの前ボタンを外してブラジャを外すと恵子の手を自分のバストに触らせた。
「恵子さん、明日の幼児デイサービスでは赤チャンよ。今日もおっぱいを吸ってぐっすり寝ましょうね」
由樹は恵子の口にバストの乳首を咥えさせると、恵子は反射神経的に思わず吸いついた。
恵子は由樹のおっぱいをチュウチュウと吸いながら手で優しく触った。眠気からもう明日の事などどうでもいいという感じで目の前の由樹のおっぱいを触っては思い切り乳首を吸い続けた。
「恵子さん、夜はこの部屋に鍵をかけますから出られませんよ。それと何かあったらこのインターフォンで呼んでね。すぐに来ますからね」
恵子は美樹が言っている内容は初めてのミルキーアルバイトで聞いた内容だから大丈夫と思い出す。しばらくすると恵子は眠気から手をおっぱいから外し、唇も乳首から離れてしまうが、思い出したようにまた吸い始める。そんなことを繰り返している間に恵子は幸せな顔をして目を閉じて寝息を立てていた。

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保男はテープ式の紙おむつを当てたまま、近くの総合スーパーへ向かった。自炊のための食糧品の買い物だ。何を買うか迷っているうちに不意に2階の衣料品売り場を歩いてみた。ふと見ると紳士物の隣にベビーコーナがあるのに気が着いた。小さな可愛いベビー服を見てはミルキーアルバイトで着せてもらったオクルミを思い出す。次のアルバイトが決まったら今度はこういう可愛い服の大きい服でも着させてもらえないかと思う。とくにお尻の部分が丸出しのミニスカート付きのロンパースやかわいい動物が描かれたシャツ、そしてかわいい花柄の涎かけなどを見ているとまた、アルバイトで赤ちゃんになりたいという願望が湧いてきた。今、ここでこういうかわいい服を買っても自分が着れるほどの大きさではないので、それは諦めるとしても保男は目についた哺乳瓶とおしゃぶりを手に取った。それに涎かけなら首にかけるだけだから小さくても大丈夫かと思うとそれも手にとって籠に入れた。これだけの買い物だと変に思われるのも嫌なので、そのまま紳士服売り場の下着売り場でトランクスとシャツも買い物籠に入れた。
レジで精算する間、何か聞かれたら家族に買い物を頼まれたと言えばいいと言い聞かせて待っていると淡々とレジ処理する女性は何の疑いもなく、金額を保男に告げる。
保男も淡々としながら精算を済ませると1階の食料品売り場を歩いて適当に食べたい物を買い物籠に詰めていく。マンションに帰ったらミルクを飲んでおしゃぶりを吸おう、などと考えてると哺乳瓶に入れる粉ミルクがないことに気付き、あわててそれを買い物籠に入れる。
マンションに帰ると粉ミルクの作り方を読んで確認すると水を沸騰させて少し冷ましてから粉ミルクを入れた。よくかき混ぜれば出来上がりだ。哺乳瓶を再度よくふって解けていることと適度な暖かさになったことを確認すると保男はズボンを脱いだ。保男はテープ式の紙おむつを当てたままだ。そのおむつ姿を確認してから自分につぶやいた。
「おむつをあてた赤ちゃん、ミルクを飲もうね」
自分の目でおむつ姿を確認して哺乳瓶を手に取るとその乳首を口に入れた。ゴムの柔らかい乳首だが、ほんのりとミルクの香りがする。哺乳瓶を少し上に上げてチュウチュウと吸ってみると少し甘いミルクが哺乳瓶の乳首から口に入ってきて味わっては飲みこんでいた。
「ミルク、おいしいよね」
保男は夢中になって粉ミルクを飲んでいると赤ちゃんに戻ったようで幸せな時間を過ごせた。やがて哺乳瓶の中のミルクは空になっていった。もうお終いかと思うと今度はおしゃぶりを口に含んだ。何も出てこないが口さみしいことは避けられる。
「さみしいときはおしゃぶりだね」
おしゃぶりを吸いながら床に横になると保男は尿意を感じた。今度は横になりながらお漏らししてみよう。漏れないことはこの前確認したから大丈夫と思うと保男はもうチロチロとおしっこを漏らし始めた。横になっているためお漏らししたおしっこは体の横に方に伝わっていく感じがした。それでも漏れていないことを確認するとそのまま残りを勢いよく放出していった。
「おしゃぶりしながらおしっこのお漏らしだね。大丈夫だよ」
保男はもう次のミルキーアルバイトが待ちどうしくて仕方がなかった。

 

おとなの赤ちゃん返り
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