ママさん返り

「和也、大きい方は出たの」
「いや、出ない」
「おしっこも大きい方も1日に一度は出なきゃいけないのよ。出ないと健康に悪いのは分かるわよね。健康のバロメータなのよ」
「でも、今日はまだ出ないよ」
「そう、いつでもおむつの中にしていいのよ。きれいにしてあげるから。和也は今女の子の赤ちゃんなのよ。おしっこもうんちもおむつの中にするのが当たり前なの。分かった」
和也は返事ができない。おしっこは最初にトイレで漏らしてしまってからもう昼間でもおむつの中にしてしまうことが日常化してきたが、大きい方は、毎日朝にトイレで済ませていた。それをおむつの中にしなさい、と言われても肯定はできない。
「トイレでするから大丈夫だよ」
「和也、女の子の赤ちゃんを育てるのにおしっこもウンチも確認していかなきゃ育児は落第なのよ。女の子の赤ちゃんとして育て直すのだからおむつの中にウンチもするのよ。わかった」
「やだよ、母さん」
「和也、母さんの言う通りよ。素直な女の子になるには赤ちゃんの時から女の子状態で育児されなきゃだめよ。素直になりなさい」
「でも、汚ないし、臭いし」
「それはおむつを替えてあげる側のセリフでしょ。きれいにしてあげるから素直になりなさい。赤ちゃんのおむつ替えを嫌がるママさんがどこに居る?」
和也は別に赤ちゃんになったわけではない。しかしおむつを当てられウンチまで漏らしたら本当に赤ちゃんのようになってしまいそうだ。和也は心の中では否定する。だが、二人の女性から女の子の赤ちゃんとしておしっこで汚れたおむつを替えられていると本当は赤ちゃんのようになりたいという気持ちも出てきている。しかしそういう気持ちをいつも押しつけて大学にも通っているし、忘れようとしている。しかし毎日当てられているおむつがその気持ちを密かに大きくしているのだった。
「和也、分かったわね。あなたは女の子の赤ちゃんなのよ」
恵子は返事をしない和也に出かける支度をしていく。芳江は返事をしない和也をどうすれば女の子の赤ちゃんとしてもう一度育て直せるかを考える。そして和也のドレス姿の写真を取りにいくことを思い出すと芳江も出かける支度をした。
「和也、今日は少し化粧を濃くしてあげる。アイシャドウでしょ、つけまつげでしょ。口紅もほらこうして付けてね、さ、大分きれいになったわよ」
3人はいつものようにエレベータをロビーに降りてロビーを通ってエントランスに向かう。すると、またあのミナがロビーでお菓子を食べている。
「あ、おむつのお姉ちゃんだ」
「ミナ、もうオイタはだめよ」
杉山はミナに十分説明した。スカート捲りはだめよと言い聞かせたつもりだが、和也の姿を見つけるとすぐに近づいていくのは本当に心配だった。和也も近付いて来るミナを見つけると、またスカートを捲られるのではないかと心配になり、思わずスカートを押さえて立ち留まる。
「おむつのお姉ちゃん、今日はどんなおむつなの」
「もう、あっちへ行きなさい」
「スカート捲らないから、ミナにだけ教えてくれる。いいでしょ」
「だめよ、あっちへ行きなさい」
和也は思わず、女の子のような小さな声でミナに冷たく話す。ミナの後を追いかけてきた杉山はスカート捲り事件が起きていないことを確認すると、ミナと和也の会話を聞いている。芳江と恵子も同じく、ミナと和也を見守る。おむつを卒業した可愛い幼稚園の女の子と、おむつを当てて女の子の姿になっている大学生の和也の2人の会話はなんとも奇妙だが、現実に目の前で起きている。
ミナは和也に近づくと小さな声で話しかける。スカートを捲りそうにないミナの態度に安心した和也は、思わずそこにかがむとミナの声に耳を傾ける。
「スカート捲らないから、私にだけおむつ見せてくれる」
どんなことかと思えばまたそんなことかと思うと和也は返事もしないで立ち上がり立ち去ろうとする。大人3人はそんな光景を微笑んで見守っている。
「それでは、またね、ミナチャン」
和也が立ち去り始めたのを見て恵子はミナに声をかけ、恵子も芳江もその場を立ち去り始める。だがミナは怒った顔でふてくされている。杉山もミナの手をその場を立ち去ろうとする。その時だった。ミナは和也の後に駆け寄りいきなり、また和也のスカートを捲った。もうスカート捲りは無いだろうと安心して歩き始めた和也を不意に後から捲られた。
「きゃ」
女の子のような声を小声で出し、スカートの前を押さえるがスカートの後は捲られたままだった。
「あー、きれいなおむつ。前のおむつよりきれい」
そのミナの声に杉山は驚いて後を振りむくや否やミナの手をどけて和也のスカートを下ろさせる。杉山は本当に申し訳なく深くお詫びのお事儀をする。
「本当に申し訳ありません」
「いいのよ、杉山さん、このおむつきれいでしょ。見せても良いおむつを略して見せむつと言うの」
「見てもいいの?」
ミナは悪い事をした後とも思えない悪気のない声で言う。芳江はまた和也のスカートを捲って見せてやりたいが、周囲の目もあるのでそれは控える。
「ミナちゃん、今度また赤ちゃんを連れて遊びに来てね。そしたらゆっくり見せてあげるわよ。見せむつを」
「うん、今度、ミキちゃんと一緒に遊びに行く」
「赤ちゃんの名前はミキチャンって言うのね」
「そうよ。じゃ、今度遊びにいくね。そしたらゆっくり見せてね」
「はい、いいわよ、いつでも遊びにいらっしゃい」
「本当に申し訳ありません」
「いいの、気にしないでください」
和也はむっとした表情で歩き始める。芳江と恵子も後を付けようとする。杉山は何度もお辞儀をしながら去っていく3人を見守るが3人は何事もなかったかのように歩いて行ってしまう。
「ミナ、あんなことしちゃだめって言ったでしょ」
「だって見せてくれないんだもん」
「だからって」
「きれいなおむつだったよ。見せむつとか言ってたね。ママ、もう一度遊びに行こうね」
「また、お詫びしなきゃならないわ」

和也たちがショッピングセンターに着いた。店の配置図を見ると写真館のピノキオの位置はすぐ分かったが、バレー教室は無かった。和也たちはピノキオに向かう。ピノキオにはキッズ用の貸衣装から、成人式やウェディングなどいろいろな行事に備えた衣装も用意されている。
「ほら、和也、このピンクのドレスいいわね」
和也も色とりどりなドレスやいろいろな衣装に見とれている。芳江は有無を言わさずにそのピンクのドレスを指定すると写真撮影を申し込む。
「あ、あのドレスは小学生くらいまでで身長150センチ位用のロングドレスですので、お客様ですと難しいかと」
店員は他の衣装を提案するが、大人用のウェディングドレスか、子供用のロングドレスしかない。芳江の強引な押しに店員も負け始める。
「少しキツクてかつ、ドレスが膝上になってもよろしければ」
「ええ、いいわよ。着れなければ仕方ないけど。着れれば写真を取ってほしいの。記念の日なのよ」
「では、三村さん、こちらにどうぞ」
店員はしぶしぶ和也を試着室に案内し、和也にピンクのドレスを当てて着れるかどうかを見てみる。芳江も恵子も試着室を覗くと大丈夫そうと判断する。
「何とか着れるようです」
「じゃ、小百合に着させてくれる。それから髪飾りとかネックレスとかも」
「はい、セットになっています」
芳江は和也の洋服を脱がしにかかるが、そうすれば見せむつが店員に見えてしまう。芳江は試着室に入り、内側からカーテンを閉めると試着室には芳江と和也の二人だけになる。少し広めの試着室ではあるが二人だと少し狭い。だが、芳江は構わず和也の洋服を脱がすとピンクのドレスを着させていく。芳江はカーテンを開ける。
「大丈夫ですね。着れますね。では後は私がセット致しますので」
店員は和也を試着室から連れ出すと、ドレスの着付けを直していく。和也の腰にも手が触わる。店員は、あら、と首をかしげる。すこし膨らんだ和也の下半身はドレスでふんわりと隠れてはいるが、普通の人にはないその膨らみに疑問を持つ。それは普通の人は当てていないおむつがそこにあるからだ。それでも店員は気付かぬ振りをして髪飾りを着け、アクセサリを付けていく。
「スタジオの方へご案内します」
そこは複数の照明が多く立ち並ぶステージのようだ。和也はステージの前に立つと、店員がポーズをいくつか指示する。おすましのポーズ、頬笑みのポーなどを試していると、芳江がリクエストを出してくる。
「店員さん、スカートの両端を両手で持たせて、少し腰を低くするポーズがあるわよね。小さな女の子がいらっしゃいませ、というような感じで挨拶をするポーズ、あの可愛い仕草のポーズがいいわ」
店員は和也の両手をスカートの両端に移動させ、少し腰を落とし、右足を後にするポーズをさせて見る。そして和也の顔にも頬笑みを出させると、そこには本当にかわいい女の子の姿が現れた。
「かわいいわ、そのポーズで写真をお願いします」
カメラマンがタイミングを見計らってシャッターを切る。通常1つのポーズで少なくとも2回位は写真をとる。カメラマンのOKで出ると、店員は別のポーズを試す。
「もう1枚は通常の立った姿ではどうでしょう」
「そうね、それでお願いします」
和也にとって写真撮影は長い時間に感じた。着替えに着付けにポーズと撮影に30分もかかってはいないが、1時間もかかったように感じた。和也はこれで帰れると思うとほっとする。そこに恵子に携帯が鳴る。
「あら、杉山さん、ええ、ええ」
恵子は杉山からの電話で話し始める。芳江は和也の着替えを済ませ会計を済ませると恵子に呼び止められる。
「母さん、杉山さんがこれから家に遊びに来るって、いいかしら」
「ええ、いいわよ、赤ちゃんも一緒にね」
「いいですよ。でも今ショッピングセンターに居ますので30分後でいいかしら」
恵子は電話を着ると、和也の手を引いてマンションへ引き返す。芳江は久しぶりに本当の赤ちゃんに会えると思うと心が弾んでいた。3人がマンションに帰り、一息着くと玄関の呼び鈴がなる。
「はーい、いらっしゃい」
杉山はミナがしたオイタのスカート捲りのお詫びを言うが、前と同じようにお茶して行きましょうと芳江は家に上がらせる。
「あの、昨日に続いてですけど、お詫びにまた紙おむつを持ってきました。小百合さんは平日学校へ行く時は紙おむつと聞いたので。紙おむつはたくさんあったほうがいいかなと思いまして」
「ありがとうございます。本当に助かるわ。休みの日は布おむつで見せむつを当てていますけど、学校へ行く時は紙おむつですので、助かります」
「それから昨日に続いてですので、今日は和菓子をお持ちしました」
「あら、きれい、早速いただいていいかしら」
早速和菓子の紙の箱を開けて中身を確認した芳江はキッチンに日本茶の用意に行く。
「ちょーど、3時のお茶にいいわ。和菓子ってきれい。食べるのが惜しいくらいですね」
和菓子の箱にはピンクの花、緑の葉っぱなどを象った9個の和菓子がお淑やかに鎮座している。そこへ芳江がお茶を持ってくると、和菓子を1つずつ取り皿に取っていく。楊枝で少しずつ切っては口に入れていくと洋菓子の甘さと違った和菓子の甘さの満足感が出てくる。日本茶をそそると会話が始まる。
「さきほどは、本当にすいません。なんどもなんどもあんなことをさせてしまいまして」
「気にしないで。本当に大丈夫ですから。あのおむつは見せても良いおむつとして作ったのですから。でも公衆の面前では小百合も恥ずかしいでしょうから。でもここならいくらでも見ていってくださいね」
「かあさん」
和也は小声で芳江の言葉に反発するが、ミナはその気になってしまう。芳江と恵子は立ち上がると和也を立たせる。立たせるや否や二人はまたミナと杉山の目の前で和也のスカートを捲る。
「わあ、きれい」
ミナは和也に近付いて来ると見せむつを触ってくる。杉山は赤ん坊を抱いてあやしながらも和也の見せむつをじっと見ている。芳江は和也を振り向かせると見せむつの後姿もみせる。
「わあ、赤い色の上に白いお花がきれい」
「ミナちゃん、きれいでしょう。この白いレースは中の布おむつに付いているの。それをわざとこうして見えるようにしているのよ」
「フーン、きれい」
和也は突然、スカートを力づくで下ろすと、自分の部屋に帰っていく。杉山は心配になっておろおろするが、少し抱いている赤ちゃんの様子がおかしい。そのとき赤ちゃんのミキが泣き始める。
「あら、どうしたのかしら」
杉山は、赤ちゃんの様子を伺う。お尻に鼻を近づけると少し臭う。それは芳江も恵子も感じた。杉山はミキのうんち漏らしを確認していた。
「ミキがウンチをしてしまったみたいで。すいません、家に帰って取り替えますのでこれで失礼します」
「いえ、ここでおむつ交換してください。早く交換してあげた方がいいわ」
「でも、臭いますから」
「そんな、赤ちゃんのウンチはほんのりミルクの臭いがして全然気にしませんよ。それより女の子でしたら早く交換してあげないと大変」
「じゃ、お言葉に甘えさせてもらいます」
芳江の方が赤ちゃんのおむつ交換を催促した。杉山はバッグの中から紙おむつとお尻拭き、シッカロールを出しておむつ交換の準備を始める。杉山は慣れた手つきでミキの紙おむつ交換を始めた。ロンパースを脱がし、紙おむつを外すとお尻の部分は黄色く汚れていた。そしてミルクの臭いのするウンチをきれいにふき取っていく。
「赤ちゃんのウンチはミルクの臭いですね。懐かしいわ」
芳江は和也と恵子を育てた昔の記憶を思い出す。ミキのお尻にシッカロールを当て、新しい紙おむつで股を閉じ、ロンパースを着させるのを見終わると芳江は言う。
「杉山さん、ミキちゃんを抱かしてください」
「ええ、もちろん。その前にいつもの癖なので、おしゃぶりを口に入れますね」
杉山はバッグから哺乳瓶とがらがらを出すとようやく見つかったおしゃぶりを出してミキの口に入れて上げる。
芳江はミキを抱くとその赤ちゃんの臭と感触を楽しむ。隣で見ていた恵子も抱きたいと代わる代わる赤ちゃんを抱く。そばに居たミナは和也に見せてもらって見せむつを触っていた。ひっくり返したり、広げたりしながら、きれいと連発していた。
「あら、大変、もうこんな時間、もう失礼します」
杉山とミナは夕飯の支度のために三村の家を後にした。芳江は杉山が帰って後も赤ちゃんの感触を思い出しては楽しんでいた。恵子は心配になり芳江の様子を伺う。
「母さん、懐かしいわね。赤ちゃんの香り」
「そうだね。いいねえ。和也は女の子の赤ちゃんだから、ミキチャンのようにおむつの中にウンチもしなくちゃいけないし、哺乳瓶でミルクも飲ませなきゃいけないわ。そうおしゃぶりも居るわよね。恵子、夕飯の買い物ついでにそういうものを買いましょう。和也にはおむつだけだったけど、女の子の赤ちゃんとして必要なものを忘れていたわ」
「そうね、母さん、ママさんに返りましょう、和也のために」
「和也は赤ちゃん返り、私はママさん返りかしら」
「ママさん返り?」
「そうね、赤ちゃんを育てたいというママに返ってしまったわ」
「私もそうよ」
芳江と恵子は和也の赤ちゃん返りを受け入れるのに相応しいママさん返り状態だった。和也がお漏らしをしておむつを当てるようになり、男性から女の子状態になってからは女の子の赤ちゃんを育て直すというママさん返りと呼ぶべき状態になっていた。二人は和也の女の子の赤ちゃんとしての育て直しの話が続いていた。
「そろそろ夕飯と和也の赤ちゃん用具の買い物に行こうか」
「そうね」
「和也、夕飯の買い物に行ってくるわね」
和也の部屋の外から声をかけるが、返事がない。芳江はドアをノックするとドアを開けて部屋に入る。
「和也、夕飯の買い物に行ってくるわね」
「わかったよ」
和也の返事には元気がない。芳江はいつもと違う和也の様子を気遣う。
「どうしたの」
「いや、ちょっとおなかの調子がおかしい」
「痛いの」
「痛いと言うか、重たいというか」
「あ、分かった。和也、今日は朝から布おむつしているでしょ。だからあなたの健康状態もすぐ分かるわよ。薬を買ってきてあげる。その薬でもダメだったらお医者さんに行きましょう」
「医者に行くほどのことじゃないよ」

和也の部屋のドアは閉めると芳江と恵子はマンションの目の前のスーパーに買い物にいく。和也はほっとすると徐にスカートを捲るとおむつの中に手を入れる。股のおくまで手を入れ、先端の部分に食い込んでいるテープをずらしていく。少しずつ慎重にずらすとようやく外れる。男性自身を元の位置に戻すと慰め始める。幼稚園の女の子に何度もスカートを捲られおむつ姿を見せてしまったこと、その女の子とその若い母親の目の前で芳江と恵子にもスカートを捲られミナとその若い母親にも目の前でスカートを捲られおむつ姿を曝したこと。そんなことを思うと可愛そうな自分を慰めることから男性自身を慰め始める。だが、朝から大きな方をしていないおなかは重く、すっきりしない。それでも我慢し続けている内に便意は引っ込んでしまっている。そのことを忘れて慰め続けると大きくなった男性自身は絶頂を迎える。そしておむつの中にその白い液体を放出していた。
「ああ」
和也はベッドに横たわる。男性の放出はかなりの体力を使う。いきなり感じるだるさに和也はベッドで少し目を閉じる。和也は少しうとうと寝てしまったようだ。

「和也、起きなさい。また白いのをお漏らししてしまって。仕方ないわね。こっちへいらっしゃい。かわいい赤ちゃん用具と薬を買ってきたわよ。また男の子に戻ってしまったの?女の子に戻してあげるわよ。さ、それに濡れたおむつを取り替えなきゃ。早くいらっしゃい」
買い物から戻った芳江はうとうとしている和也を見ると矢継ぎ早に言う。恵子も同じようなことを和也に言うと、和也の手を引いて居間に連れて行く。芳江はキッチンに行くとコップ1杯の水を持って居間に戻ってきた。
「和也、まずはお薬。水と一緒に飲んで。これ整腸剤よ。すぐ良くなるわよ」
起きぬけの和也はその言葉を疑りもせずに口を開けさせられる。恵子は2錠の錠剤を和也の口に入れてあげると、コップを和也の口に近づけ飲まさせる。和也は素直に飲みこんだ。だが、それは和也の便秘ぎみで張ったお腹をすっきりさせるための下剤だった。
「はい、アーンして。いい子ね、お薬飲めたわね」
恵子は和也の口の中に薬が飲みこまれたことを確認するとおむつ替えの準備を始める。芳江はキッチンに戻ると買ってき哺乳瓶に粉ミルクを入れ、電子ポッドからお湯を入れて冷まし始める。恵子は和也の見せむつを外し、元の状態に戻った男性自身を折り曲げ、女の子状態にしていく。いつもとは少し多めの布おむつを重ねて行く。
「母さん、これくらいかしら」
「そうね、あれだからもう少し枚数を多くして」
和也は意味の分からない会話を聞きながら横になって布おむつを当てられている。いつもの倍近い枚数の布おむつを当てると、恵子はおむつカバーを留めて行く。
「ねえさん、少しきついよ。これじゃ歩くこともできないよ」
「いいのよ、これで、それに赤ちゃんは歩く必要ないでしょ。ハイハイでもいいし、それに少ししたらまたおむつ替えだから、我慢してね」
和也にとってはまずます意味が分からない会話が続く。それもそのはずである。芳江と恵子が買って和也に飲ませた薬は下剤である。朝からお通じを我慢している和也には下剤が相応しい。下剤でおむつを汚してしまうので、布おむつをいつもの倍位当てた。芳江と恵子が相談した結果の対処だった。
「さ、できたわよ。ミルク」
芳江はおむつ交換で横になっている和也の脇に座ると、和也を膝枕にする。左手で頭を押さえ、右手で哺乳瓶を和也の口に入れる。
「さ、温かいミルクを少し飲みなさい。おなかの調子が良くなるから」
和也はその言葉を信じて哺乳瓶の乳首を頬張り、ミルクを飲んでいく。起きぬけで喉が渇いた和也は懐かしい乳首をどんどん吸っていく。ほんの数分で哺乳瓶が空になっていく。
「あら、いい子ね。でも飲みすぎは良くないから続きはこれね」
芳江は和也の口におしゃぶりを入れる。哺乳瓶に続きおしゃぶりは恥ずかしかったが和也は素直に口に入れる。
「はい、おっきしましょうね」
和也はおしゃぶりを舐めたまま起き上がる。恵子は買ってきた包みを開けると、まずベビー帽子を和也の頭にのせる。ピンクの水玉模様のベビー帽子は和也の頭の上で被ったというより、小さなそのベビー帽子が和也の頭の上にのっているという感じだ。
「かわいい、でもやっぱり小さいわね」
「いいのよ、和也に合わせて後で作ってあげるための見本として買ってきたのだから。はい、お飾り付きのピンでベビー帽子を固定しますよ」
「次は涎かけよ」
恵子は涎かけを和也に当てる。やっぱり小さいが、これは後で芳江が和也に合わせて大きく作り直す予定だ。恵子はその小さい涎かけを首に留めるため紐を和也の首元に押し込んで固定する。そのとき和也のお腹が、グーと鳴った。和也は下剤による急激な便意を催す。芳江と恵子はその音には構わず買ってきた袋から衣類を取りだしていく。
「次はスカート付きロンパースよ。かわいいわ、これ。おむつを替えやすいようにパンツ部分にホックが付いているでしょう。そこがミニスカートで丸見えのところが赤ちゃんらしいわ」
「あら、これもかわいいわよ。バルーン型のカバーオール。ワンピースだからおむつ替えも楽だし」
芳江と恵子は和也の着させるベビー服の話題で盛り上がる。とっかえひっかえ和也に当てては外しを繰り返し、ようやくスカート付きのロンパースに決まる。芳江はそのロンパースを和也に当てたまま、洗濯挟みで固定していく。
「和也が着れるようなベビー服を作ってあげるから。見本があるから大丈夫よ」
「母さん、トイレに行ってくる。だめだ、急にお腹が」
「だめよ。おむつの中にしなさい。おしゃぶりを外してしまって、仕方無い子ね」
「本当にそろそろ限界」
「和也、おっぱいあげる。あなたは幼稚園に行くまで私のおっぱいを触ったり、舐めたりいていたの覚えてる?」
芳江は和也を膝枕で寝かせるとブラウスの前のボタンを外しブラジャーを露わにする。芳江は普通の肌色の下着を付けていた。芳江のバストは普通の大きさだ。若いときよりかは張りがほんの少し少なくなってきたが、女性のバストとしては申し分ない。
「和也、お父さんは海外で仕事三昧だし、気にしなくていいのよ。あなたはいつまでも私の赤ちゃんだからね」
芳江はブラジャーを前から肩の方へずらす。右側も左側もずらすとそこには透き通るようなきれいなもち肌のバストが現れる。もう既に芳江の乳首は少し大きなっている。その乳首を和也の口に近づける。和也は正直、目の前で女性のバストを見たこともないし、触ったこともない。雑誌やインターネットには女性の裸のバストの写真はいくらでもあるが、目の前のバストは本物だった。いくら母親とはいえ、女性のもち肌のバストは美しい。痛い位のお腹の便意をこらえながら和也は目の前に近づいて来るバストとその乳首のために、強い便意とそのバストが母親のものであることも一瞬忘れてしまう。芳江はうっすらと口を開けたままの和也の唇に自分の乳首を入れる。
「いい子ね。こっちの手はコッチのおっぱいを触っていいのよ」
和也は左手で芳江の左側のおっぱいを触る。柔らかく温かくマシュマロのような感覚が和也に走る。唇は芳江の乳首を頬張っている。舌で乳首の周りを舐めまわしていく。香水ではない女性、母親の香りを嗅ぎながら和也は夢中で乳首を吸う。
「グー」
和也のお腹がまた音を立てるが、芳江はその姿勢を止めない。むしろ和也の頭を押さえて和也の唇を自分のバストから離さないようにする。だが、18歳の男性である和也の方が力はやはり強い。和也は少し力を入れると起き上がろうとする。
「も、もうだめ」
起き上がり、トイレに行こうとする和也を芳江と恵子が黙って見逃すはずはなかった。和也が最初の1歩を出し、2歩目で歩いていこうとしたときだった。芳江は和也の右足首を、恵子は左足を掴んだ。
「わ」
和也は前ノメリになって倒れた。そしてうつ伏せ状態に倒れるのと同時に和也のお尻から大きな音が鳴った。和也は足首を持たれ倒れる寸前に倒れまいとするために下半身に力が入った。その力は溜まりに溜まった和也の便意を解放してしまったのだ。
「あ、痛てー、ああー、出ちゃったよ。母さんがそんなことするから」
芳江はうつ伏せ状態の和也に近づくと、和也の頭を撫でながらやさしく声をかける。恵子も和也の近くに寄って来る。
「いいのよ。きれいにしてあげるから。でも全部出してしまいなさい」
「でも、大事なところが汚れちゃうよ」
和也は本当に情けなかった。母親と姉の目の前でおむつの中に大きい方を漏らしてしまった。そしてその汚いものが放出された場所には和也の大事な男性自身がある。いつもの男性状態とは違い、女の子状態では汚いものが男性自身を直に汚してしまう。
「かあさん、あそこが病気になっちゃうよ」
「大丈夫よ、先端はテープで括ってあるだから大丈夫よ。それに女の子は生まれた時から女性の大事なところとウンチが出る場所は近いのよ。だから、女の子がお漏らしした時は前から後側に向かってきれいにしていくのよ。後から前方向だと大事なところが余計に汚れてしまうでしょう」
和也は初めて聞く話に耳を傾けながらも、続く便意に耐え切れず、さらにまたおむつを汚していく。和也の目には涙が溢れてくる。
「さ、もうおむつ交換しましょうね。全部出たかな?おむつをたくさん当てて漏れないようにしておいたから大丈夫よ」
「母さん、それってどういうこと?」
「さっきの薬は下剤よ。和也がお腹痛いというから仕方ないでしょう。それにお腹が痛いのは治ったでしょう」
「じゃ、おむつをいつもよりたくさん当てたのもこのことのため?」
「そうよ、赤ちゃんは黙ってお漏らしすればいいのよ」
「少し臭いと思うけどおむつ替えましょね」
「いやだ、トイレに行ってくる」
和也はおしっこではなく大きな汚物まで見られるのが恥ずかしかった。しかしひとりでトイレに行っても黄色く汚れたおむつでは周囲も汚してしまいそうだ。和也は思わず両手で目を塞いで目の前にいる二人の女性の姿を見えないようにして、堪えていた涙を流す。
「いい子にしましょうね。すぐ終わるわよ」
芳江と恵子はうつ伏せの和也を仰向けにするとおむつを外していく。おむつカバーを外すとあの臭いがしてくる。芳江は構わず布おむつを一度全部外す。そこには下剤で放出された黄色い物がどろどろとしていた。恵子が外し安いように和也の足を上に上げると、芳江は内側の3枚の布おむつを持つとその汚物を包むようにして外す。次にまた一番外側の布おむつで和也の股やお尻に付いた汚物をきれいにしていく。そうして全部の布おむつを外すとベビー用のお尻拭きで仕上げにかかる。
「あ、臭いでちゅね」
「くちゃい、くちゃい」
芳江は要領よくおむつを替えると汚れたおむつをバスルームに置いてあるバケツの中に入れてくる。
恵子は一度和也の男性自身を元の位置に戻し、きれいにすると女の子状態にするためのガーターベルトもレースの紐も全て替えて上げ、また女の子状態にしていく。そして和也に洗濯されたきれいなおむつを当て直す。
和也は下剤を飲まされて、大きい方をお漏らしさせられ、その汚物まで見られたしまったことで元気がない。男として初めてのおっぱいも忘れられないが、それ以上に大きな汚物を見られてしまった羞恥心が大きい。恥ずかしくて本当に泣いてしまいそうだ。和也は目から流れる涙を二人に見られないように両手で拭いていた。
「さ、おむつ当てたわよ。しかし、ロンパースも涎かけも小さいわね。母さん、明日から家に帰って和也が着れるサイズのロンパースを作ってくるから。ここにはミシンがないからね」
「ええ、何日位?」
「そう、2、3日かもう少しか。準備ができたらまた連絡するから」
 

大人の赤ちゃん返り
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