女の子の必需品

芥川秀一

翌日の土曜日の昼、瑠奈は夕飯の御馳走のお返しに折詰の寿司4人前を土産に持って和也のマンションに遊びにきた。マンションの近くにある回転寿司の店頭で折詰を買ったのでそれほどは高くない。瑠奈は大学をさぼりながら家庭教師のバイトをしているので、多少のお金は融通が利く。そして瑠奈の手にはもう一つの紙袋を持っていた。
「こんにちは、昨日は御馳走様でした。今日はお昼にこのお寿司を召し上がってください」
「あらうれしいわ、じゃ、早速いただきましょう」
「瑠奈さん、和也を起こしておむつを替えてくれる?それから女の子の身なりを整えてくれる?同世代の若い本当の女性のセンスでね。あ、それから今日は紙おむつでいいわよ」
瑠奈は元気のいい返事をすると和也の部屋へ向かう。芳江は和也の今日のおむつを紙おむつにした訳を自分の頭の中で繰り返す。昨日の話から和也にラブローションを使う。それは清潔なものらしいが、芳江は布おむつに初めて知るラブローションが付くのを嫌った。洗濯すればきれいに落ちるものだが、芳江も見たり触ったりするのが初めての物への警戒心がそうさせていた。
「和也、起きて。お昼よ」
瑠奈は和也の部屋へ入ると和也に声をかける。和也は生返事をするがまだ横になったままだ。瑠奈は和也の足元から布団を捲る。そこには寝像の悪い和也の性でおむつまで丸見えになっている捲り上がったネグリジジェがある。瑠奈はネグリジェを少しだけ除けるともう見せむつが丸見え状態になっている。瑠奈は太ももの場所からおむつの中に手を入れておむつが濡れていないかを確認する。いつもと違う感じの手の感じに和也は目を開ける。そこには瑠奈が立っている。
「おはよう、そのままにしていて。おむつは濡れていないようだけど、湿っぽいから替えるわよ」
瑠奈は和也の見せむつを外していく。多少の汗で湿っている布おむつはおしっこのアンモニアとは違う臭いを醸し出す。少しだけシッカロールを和也の股に当てる。そうすると汗の臭いも薄い体臭もシッカロールの白さが隠してくれる。瑠奈は和也の両足首を持つと上に上げる。やせ形で華奢な和也の両足はそれほど重くない。そしてお尻までシッカロールを当てていくと次に瑠奈はセーラームーンのパンツ式紙おむつを横になっている和也の足元から穿かせていく。太ももまで穿かせるが、横になったままでは、それ以上紙おむつを穿かせられない。瑠奈はもう一度和也の両足を持って持ち上げると紙おむつを下にずらして穿かせる。
「和也、今日は紙おむつを当てたわよ。それからお昼ご飯はお寿司だから、早く起きて食べましょうよ。待ってるわよ」
和也は瑠奈の慣れたおむつ替えに歓心しながらも。お寿司という言葉で頭が冴えてくる。同時に朝一番のおしっこと便意が両方催してくる。和也は瑠奈が部屋を出て行ったのを確認するとトイレに駆け込む。いつもの平日のようにパンツ式の紙おむつを下し用を足すことが出来る。すっきりして自分の部屋に戻ると瑠奈が待っていた。
「和也、まだ赤ちゃんの嗜みのお漏らしができないようね。でも今日は許してあげる。今日は女の子の嗜みの日ね」
「女の子の嗜み?下着も洋服も髪型も化粧も経験しているからもういいでしょう」
「今日は女性の内面の嗜みを体験するのよ」
「意味が分からないよ」
「後で教えてあげるわよ。今日は私のセンスで少し大人っぽい女の子にしてあげるね」
瑠奈は和也のネグリジェを脱がし、勝負下着のようなピンクのブラジャを当ててあげる。そして白い可愛いブラウスを着させる。それから女の子状態にするためのガータベルトの上にもう1枚の別のガーダーベルトを付けさせる。そして赤いストッキングを穿かせると太ももの場所でガーダーベルトと留める。
「スカートはこの黒いプリッツにしましょう」
そしてもう1枚白いカーディガンを着させるとそこには少しセクシーな女の子が誕生する。瑠奈は和也の髪の毛を梳かすと真っ赤なリボンを頭の右上の部分にピンで留める。
「どう、かわいい女の子状態とちょっと大人の感じがするスタイリングでしょ。特別な今日には似合ってるかな」
和也は洗面所の鏡の前に立つと頭から足まで見下ろす。頭には真っ赤なリボンで可愛らしく、胸から腰にかけては白いブラウスと黒いスカートが清楚な感じを生んでいる。そして膝から足元への赤いストッキングがセクシーさを醸し出している。
「和也、どう、可愛らしさと大人らしさと少しセクシーでしょ。さ、お昼ご飯食べましょ。行くわよ。みんな待っているから」
瑠奈は和也の手を引いてキッチンへ向かう。芳江と恵子は瑠奈の買ってきたお寿司をテーブルの上に置き、お茶の用意もして和也が起きてくるのを待っていた。
「おはよう、和也、いい雰囲気よ、瑠奈さんセンスいいわね」
和也がキッチンに現れると芳江と恵子は感心して和也を見つめて来る。和也は構わず椅子に座ると早速、箸を持つ。
「そうね、皆でいただきましょう」
栃木の田舎でも寿司と言えば家族揃って回転寿司チェーン店で食べるのが常だった。だが、回転寿司であっても庶民にとっては美味しい。久しぶりの寿司に会話も少なく寿司がなくなっていく。
「御馳走様、美味しかったわ」
中年の芳江が一番先に箸を置く。皆も釣られたように箸を置いていく。和也は残った寿司を平らげるとお茶を一口飲む。
「久しぶりに美味しかった。御馳走様」
和也も箸を置く。お茶を飲みながらゆっくりテレビを見ていると瑠奈がいよいよ口火を切った。今日は和也の女の子の嗜みを身に着け、そして一線を超す内容は瑠奈が提案した内容だった。芳江も恵子も同意してくれたが、具体的な内容は瑠奈の提案になっていた。
「和也、今日はまず、女の子の必需品を体験しなきゃね。女の子の嗜みの第一歩よ」
「必需品って何?」
「これよ」
瑠奈は足元にある袋から小さな2種類の箱を取り出す。そこには有名メーカーのナプキンとタンポンの箱があった。和也はそれが何をするものなのかは想像が付く。テレビコマーシャルでも明るい雰囲気で宣伝されている。だが、実物を見たことはなかった。そして和也は男だ。そういうものを必要とする体ではない。
「だいたい想像は付くよ」
「そう、テレビでも宣伝してるしね。でも女の子は小学生も高学年に成る頃には皆初潮を迎えるの。そして人によって皆違うけれど、大きくなるに連れてナプキンを使う人も居るしタンポンを使う人も居るの。女の子から女性への変化に時から女性には必需品なのよ。どういうものかは理解していなきゃいけないし、使い方は常識よ。だから和也も今日はこれを体験しておいて欲しいのよ」
「そうよ、女の子はいろいろ大変なのよ。今の時代は紙製の吸収性のいいのがあるから便利よね。おむつみたいね。でもおむつと同じで最近は布性のナプキンも流行っているらしいわよ」
「だって俺は男だから要らないだろう」
「和也は女の子の赤ちゃんだから要らないというなら分かるけど、女の子にしてあげるための基本的な知識は身に付けなきゃね」
「だって、そういう物がないのだから要らないでしょ」
和也は瑠奈の言葉に反論するが、芳江も恵子も女の子の嗜みであること、女の子の必需品であることを強調してくる。和也はそれを自分のどこに付けるのかという本質的な質問をせざるを得ない。
「はっきり言うけど、そういうものを使う場所はないんだから」
「穴はあるでしょう」
「え、穴?穴違いでしょう」
「女の子の必需品の体験とその使い方の知識習得が目的だから、場所はあまり関係ないのよ、さ、体験させてあげるから。女の子にしてあげるのだから、いい子にしていなさい」
瑠奈は足元の袋からもうひとつの容器を取り出した。そこにはラブローションと書かれていた。瑠奈はそれを手に取ると和也の目の前に出す。
「これで痛くないようにしてあげるから大丈夫よ。そしてね、タンポンは処女膜を傷つけるものではないから安心してね」
「あのね、そんなものあるわけないでしょう」
「だから知識として覚えなきゃだめよ」
瑠奈は和也を椅子から立たせる。しぶしぶ椅子から立ち上がった和也の後側に回ると瑠奈は和也のスカートを捲る。
「ちょっと何するの?」
「いいから、いい子にしてらっしゃい」
「和也、瑠奈さんの言う通りにしないとお仕置きよ。まだ、和也は女の子の赤ちゃんということは忘れてはだめよ」
和也は仕方なく、その場に立ち続け、捲られたスカートを手に持つ。瑠奈は次に紙おむつの背中側を手前に引っ張り、和也のお尻を出す。そこにラブローションの容器を入れ込むと中にたっぷりとラブローションを付けてゆくと紙おむつを元に戻す。
「ひ、冷たいよ」
「すぐに温まるわよ、ちょっと我慢してね。そしてこうして揉んであげるから」
「いい、私が揉んであげる」
恵子がそばに寄ってくると和也のお尻を紙おむつの上から揉みあげる。そして恵子は指を使っておむつの上から和也の肛門目がけて押し上げる。ラブローションが和也の肛門の中にまで入って揉まれていく。瑠奈は一つのタンポンを手に取ると封を切って和也の目の前に見せる。
「これが中に入るの。そして取る時はこの紐を引っ張って取るのよ。じゃ、入れるわよ」
「え、いやだよ」
「痛くないようにしてあるから、そのままにしててね」
瑠奈はもう一度紙おむつを引っ張ると、和也の肛門からタンポンを挿入していく。
「和也、お尻の力を抜いて。抜かないと痛いわよ」
和也は反射的に力を抜く。痛いのはいやだ、痔にでもなってしまったらたまらない。
瑠奈はタンポンの周りにもラブローションを付けると一気に挿入していく。
「あ、痛い」
瑠奈はその声を聞きながらもタンポンを和也の肛門に押し込んでしまう。次に瑠奈は紙おむつを下に降ろす。手には封を切ったナプキンを持っていた。
「ナプキンはこうしてシールを剥がすでしょ。そして大事なところに貼るのよ」
瑠奈は和也の両足を少し広げさせると、和也の折れ曲がった男性自身を隠すようにしてナプキンを付けてゆく。
「さ、できたわ、おむつを上げるわよ」
和也は、折れ曲がった男性自身を包むナプキンと肛門に挿入されたタンポンの感覚で落ち付かない。にも拘らず瑠奈は次の指示を出してくる。
「ちょっと歩いてみて。女の子はメンスのときはそういう風にして外出もするのよ。テレビでは付けてる感覚がないようないい言葉を言っているけど、それは慣れてきたときの話よ。でもすぐに慣れるから。大丈夫よ」
和也は恐る恐る歩いてみる。そんなに違和感はないが、股の間にあるナプキンと肛門に入れられているタンポンを忘れて歩くことはできない。
「和也、慣れるために、1階のロビーまで行きましょうか。ミナちゃんがいると思うわよ。今日は、ミナちゃんからもらった紙おむつをしてるわよって、スカートを自分で捲って見せてあげたら。それにおむつの中にもう一つの小さなおむつもしているって言ったら、ミナチャンは紙おむつを下げて、見せて、って言うかしらね」
「かあさん、本当にそんなこといやだよ」
「冗談よ。今日は許してあげる」
和也は居間を一周歩いてくると、キッチンに戻ってきた。すると瑠奈は冷蔵庫からトマトジュースを手にしてテーブルにやってくる。
「和也、次はメンスの感覚を覚えましょう。あれはね、自分の意識とは関係なしに急に来るのよ。その感覚を体験しましょう」
「え、どういうこと?」
「いいから、またスカート捲るわよ。ほら、自分でスカートを押さえなさい」
和也は瑠奈が捲ったスカートを手に持つ。瑠奈はまた和也の紙おむつを今度は前から手間に引っ張る。瑠奈はペットボトルのトマトジュースの蓋を開けると、飲口を指で塞ぎながら和也のおむつの中に入れていく。
「瑠奈さん、何するの」
「和也、メンスはね、急に自分の意識とは関係なしにくるのよ。真っ赤な血がスルッと音も無く出てくるの。その感覚を体験しましょうね。このトマトジュースがメンスの時の血と思ってね。冷蔵庫にあったからちょっと冷たいわよ」
瑠奈は和也の股の位置で少しずつペットボトルの蓋をしていた自分の指をずらしていく。地球の引力に従って真っ赤なトマトジュースは和也の男性自身を包んでいるナプキンの間に流れ込んでいく。
「冷たいよ」
「冷たいことを除けば、これはメンスと同じよ。どう、流れた真っ赤なものは肌を伝わって浸透していくでしょう。でもナプキンが吸収していく。分かりましたか。メンスの感覚が。でもナプキンを覆うように紙おむつも当てているのだから今日は、たっぷりかけてあげるわよ。後からもね」
瑠奈はペットボトルの蓋をしている自分の指を一度は全開にした。ドクッ、ドクッと音を立てて流れていくトマトジュースはまるで多いときのメンス以上のようだった。瑠奈は和也のお尻側からもトマトジュースを和也の肛門目がけてかけてゆく。和也の股は女性のメンスの多いときよりも遥かに真っ赤になっていた。
「もう、いいよ、気持ち悪いよ」
瑠奈はようやくトマトジュースの注入を止めた。和也はスカートを下すと思わずおむつの上から股の部分を押さえる。そこにはたっぷりのトマトジュースが紙おむつに吸収されていて、弾力のある紙おむつになっていた。
「どう、少し多めになってお漏らし状態になってしまったかな?でも女の子のメンスの感覚も分かったでしょう」
「もういいから、気持ち悪いよ」
「和也そういうお漏らしをした時は何て言うの?お漏らししたのでおむつを替えてください、でしょ」
いつの間にか女の子の体験の状態からまた、女の子の赤ちゃん状態に戻っている。和也は不思議さを感じつつも、今困っている気持ち悪さを解消したい。どろどろとしたトマトジュースをあんなにたくさん入れられては本当におしっことうんちの両方を漏らしてしまったときのようだ。今はおむつを替えてもらわないと家の中も汚してしまいそうだ。
「おむつを替えてください」
和也は蚊の泣くような小さな声で下を俯いたままで囁く。
「どうしたの、和也、もう少し大きな言わないと」
「おむつを替えてください」
気持ちを整えて、少し大きな声で言ってみる。
「和也、何が起きたの、説明してくれなきゃ」
「お、お漏らししたので、おむつを替えてください」
「そう、いいわよ。少しお利口さんになったかな。女の子の必需品を体験したし、そうやって体験を繰り返すと少しずつ経験になっていってお利口さんになっていくのよ。じゃ、おむつを替えるわよ。あ、そう、今日はパンツ式の紙おむつだったわね。股式の紙おむつの上に寝かせて替えてあげないと汚しちゃうわ。今日は量が多いから」
瑠奈は居間に股式の紙おむつを敷くと、その上の和也を横に寝かせた。丁寧に少しずつパンツ式の紙おむつを外しても下にある股式の紙おむつにトマトジュースの真っ赤な色が付いていく。
和也の股をきれいにすると、貼ってあるナプキンも外していく。そこには真っ赤に染まった和也の折れ曲がったおちんちんが現れる。瑠奈はきれいにトマトジュースを拭いてあげる。
「次はタンポンを取るわよ、力を抜いてね」
瑠奈は和也の肛門から出ている紐をゆっくり引きぬくと、ヌルッという感覚とうんちの臭いをさせながらタンポンが取り出される。瑠奈は汚れたタンポンをナプキンに包むとそのナプキンも紙おむつに包んで汚れた物を見えないようにしていく。瑠奈は和也の折れ曲がった男性自身を右左に寄せて、奥の部分まできれいにしていく。
「和也、お尻を拭くときは、必ず、内側から肛門へ向かって拭くのよ。逆の方向から拭くと、お尻のバイキンが女の子の大事な部分の入ってしまうから。分かった?」
返事をしない和也をそのままにして瑠奈は、また和也の女の子状態を確認すると瑠奈は和也を立たせる。
「さ、新しい紙おむつを穿きましょうね」
瑠奈は新しいパンツ式の紙おむつを和也に穿かせていく。和也は不思議に思う。なぜ今日は見せむつではなく、紙おむつなのだろう。だが、きれいに替えてもらったおむつにようやく気分も晴れてきた。
キッチンに戻り、水をいっぱい飲むとほっとして椅子に座る。追いかけてきた瑠奈は、椅子に座ると、次の怪しい言葉を言ってきた。
 

大人の赤ちゃん返り
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